ふたご座:星座とギリシャ神話!撮影と観測の時期や時間とは?冬の星座の撮影
- ふたご座とは?
- ふたご座を撮影するには?
- ふたご座のギリシャ神話は?
ふたご座は冬に見られる代表的な星座のひとつ。
オリオン座と違い少し見つけにくいかもしれません。
黄道十二星座のひとつで、星占いの中にもある星座です。
国内の方言では各地で「フタツボシ」とも言われています。
天体におけるふたご座が注目されるのは毎年12月に発生するふたご座流星群。
一年で見られる流星群の中でも三大流星群と言われています。
ふたご座
ふたご座は冬に見える星座として知られています。
1等星のポルックスと2等星のカストルが目印になります。
ふたご座の概要
β星は全天21の1等星のひとつでポルックスと呼ばれます。
α星カストルはポルックスに準じる明るさでポルックスの近くにあります。
β星(ポルックス)とα星(カストル)とγ星とμ星で、星座はほぼ長方形を形作ります。
ふたご座の撮影
ふたご座は形を確認する事が難しいかもしれません。
星座表などを参考に探すのがお勧めです。
ふたご座の出現時期
ふたご座の観測や撮影は9月の中旬から3月中旬位までがお勧めできる期間です。
※短い時間であればその他の時期でも撮影できます。
8月 |
8月下旬頃は3時台、東の空に見え始め、すぐ夜明けとなります。確認できるのは地平線近くでわずかの時間帯です。 |
9月 |
9月中旬頃は1時台、東の地平線から昇り、夜明け前の頃は東の上空に見え薄明とともに見えなくなります。 |
10月 |
10月中旬頃は23時台、東の地平線から昇り、夜明け前の頃は西の空に見え薄明とともに見えなくなります。 |
11月 |
11月中旬頃は21時台に東の地平線から昇り、夜明け前の頃は西の空に見え薄明とともに見えなくなります。 |
12月 |
12月中旬頃は19時台に東の地平線から昇り、夜明け前の頃は西の空に見え沈んでいきます。 |
1月 |
1月中旬頃は17時台に東の地平線から昇り、0時頃南の空に確認できます。翌日5時台には西の空に沈みます。 |
2月 |
2月中旬頃は15時台に東の地平線から昇り、19時頃東の空で確認できます。21時頃には南の空に見え翌日3時頃に西の空に沈みます。 |
3月 |
3月中旬頃は14時台に東の地平線から昇り、19時台には南の空で確認できます。0時台には西の空に沈みます。 |
4月 |
4月中旬頃は19時台に西の空で確認できます。23時には西の空に沈みます。 |
5月 |
5月中旬頃は20時台に西の空の低い位置で確認する事ができます。22時頃には西の空に沈みます。 |
6月・7月 |
6月・7月は太陽に近い位置にある為、観測や撮影はできません。 |
ふたご座のギリシャ神話
ふたご座におけるギリシャ神話は、双子ディオスクーロイ(Dioskouroi)が星座になったと言われています。
双子はスパルタ王妃レーダーの息子で、兄のカストールの父はスパルタ王テュンダレオース、弟のポリュデウケースの父は大神ゼウスでした。
メッセーネー王アパレウスの双子の息子イーダースとリュンケウスとの争いでカストールが死に、不死であるポリュデウケースはゼウスに二人で不死を分かち合いたいと願いました。。ゼウスはその願いを受け入れ、二人を天に上げて星座としました。
カストル・ポルックスの呼び名の方言
カストル・ポルックスを合わせた地方による方言は以下のような物があります。
- フタツボシ
- 大きい二ボシ
- ゾウニボシ
- モチクイボシ
- カドグイ
- モンバシラ
- モンボシ
- マツグイ
- ガニノメ
- カニノメ
- カニマナク
- カニマナコ
- カレーンホシ
- カレーンメ
- カドヤ
- オーコボシ
- カドヤノホシ
- カニノメ
- カタエサン
- カタヤサン
- カザヤ
- イヌノメ
- リョウガン
- リョウガンボシ
- メガネボシ
- メダマボシ
- ニラミボシ
- トシトリボシ
- フタツボシ
- 夫婦星
- 越前星
- 投げ星
カストル・ポルックスを別々に表す方言としては以下のように呼ばれています。
- ポルックス = 金星
- カストル = 銀星
ふたご座まとめ
ふたご座は毎年カストル付近を放射点とするふたご座流星群を見る事ができます。
ふたご座流星群は、年間の流星群の中でもペルセウス座流星群についで多くの流星が見える事で注目されています。
ふたご座流星群
ふたご座流星群は毎年12月に見る事ができる流星群です。