カメラ内のゴミが写真に写る!
カメラ内のゴミを取りたい!
イメージセンサーのゴミ取りは自分でできる?
以前、イメージセンサーのゴミ取りに便利なアイテム「ペッタン棒」をご紹介しました。
一眼レフやミラーレスカメラを使っていて、青空を撮った写真に「黒い点」が写り込んでいるのを見つけたことはありませんか?
その正体の多くは、カメラの心臓部であるイメージセンサーに付着したゴミや埃です。
一度気になると、せっかくの絶景写真も台無しに感じてしまうもの。
「自分で掃除してセンサーを傷つけたらどうしよう……」と不安になる方も多いはずです。
確かにイメージセンサーは非常に繊細なパーツですが、正しい知識と適切なアイテムさえあれば、自分でも安全にクリーニングが可能です。
本記事では、「段階別クリーニング法」を徹底解説します。
定番の「ペッタン棒」では落とせなかったしつこい油汚れや凝着ゴミを、湿式スワブ(クリーニング液)を使ってスッキリ除去する具体的な手順をご紹介。
メーカーへ出す時間や費用を節約し、いつでもクリアな画質を取り戻すための完全ガイドです。
なぜ写真にゴミが写る?原因の切り分け方
撮影した写真にゴミが写っているのを発見したら原因を究明しましょう!
レンズのゴミか、センサーのゴミかを見分ける方法
写真に写るゴミが「レンズ」に付いているのか「センサー」なのかは、絞り値(F値)を変えるだけで簡単に判別できます。
- センサーのゴミ:
F値を大きく(F11やF16など絞る)するほど、黒い点がクッキリ現れます。 - レンズのゴミ:
絞っても輪郭がぼやけている、または写り込まないことが多いです(特に前玉のゴミ)。
センサーにゴミが付着する主な原因
レンズ交換時に空気中の埃が侵入するのが最大の原因ですが、それだけではありません。
カメラ内部のシャッターユニットが動く際の摩耗粉や、機構部分のグリスが飛散してセンサーに付着する「メカダスト(油汚れ)」も存在します。
これらはブロアーで吹いただけでは絶対に落ちません。
イメージセンサークリーニングのFAQ(よくある質問)
イメージセンサーの掃除に関して、初心者の方が迷いやすいポイントをまとめました。
- 掃除中にミラーが降りてしまったらどうなりますか?
-
非常に危険です。必ず事前にフル充電を確認してください。
万が一、作業中にミラーが降りたりシャッターが閉じたりすると、清掃器具を挟み込んでセンサーやシャッターユニットが物理的に破損します。
この場合の修理代金は数万円以上に及ぶため、少しでもバッテリー残量に不安がある場合は作業を中断してください。 - 湿式クリーナーの液跡が残ってしまったのですが……。
-
新しいスワブを使い、クリーニング液をさらに減らして再度拭き取ってください。
液跡が残る主な原因は「液の付けすぎ」です。スワブに染み込ませる量は1〜2滴で十分です。
一度使ったスワブを再利用すると汚れを広げるだけなので、必ず新品のスワブで、力を入れすぎず一方向にスライドさせて仕上げてください。 - ミラーレスカメラでも「クリーニングミラーアップ」は必要ですか?
-
ミラーレスにミラーはありませんが、専用の「清掃モード」の実行を推奨します。
ミラーレスの場合、手ブレ補正機構でセンサーが浮いている状態のものがあります。
そのまま拭くとセンサーが動いてしまい、故障の原因になることがあります。
メニューから「手動清掃モード」などを選択し、センサーを固定(ロック)してから作業を行いましょう。 - 100円ショップの綿棒や市販の無水エタノールで代用できますか?
-
おすすめしません。専用のクリーニングキットを必ず使用してください。
市販の綿棒は繊維が抜けやすく、逆にゴミを増やす原因になります。
また、専用のクリーニング液は速乾性とセンサーへの攻撃性を考慮して調合されています。安価な代用品でセンサーを傷つけるリスクを考えると、専用のスワブ(RangersやK&F Conceptなど)を使用するのが最も経済的です。
イメージセンサーのゴミを確認する「確実な設定」
クリーニングを始める前に、どこにゴミがあるか正確に把握しましょう。
- カメラの設定:
絞り優先モード(A/Av)でF値を最大(F16〜F22)に設定。露出補正は+1.0〜1.5程度にして明るくします。 - 撮影方法:
白い壁や模様のない紙を被写体にし、あえてカメラを動かしながら(被写体ブレさせて)撮影します。 - 判別:
写真を拡大して確認し、ブレていない(常に同じ場所にある)点がセンサーのゴミです。

イメージセンサークリーニングの手順
こちらでご紹介しているイメージセンサークリーニング方法で
イメージセンサーを傷つけたりカメラの機能低下が起こっても当方は一切責任は取れません。
イメージセンサーの掃除を行うのは全て自己責任になりますのでご了承ください。
イメージセンサーの掃除を始める際、物理的にセンサーを露出させるための「準備」が最も重要です。
ここを怠ると、作業中にカメラを破損させるリスクが高まります。
1. バッテリーをフル充電にする
作業を始める前に、必ずバッテリーを100%近くまで充電してください。
クリーニング中にバッテリーが切れてミラーが降りたり、シャッターが閉じたりすると、指や清掃用具を挟んでしまい、センサーやシャッターユニットが修復不可能なダメージを受ける恐れがあります。
2. 「クリーニングミラーアップ」の設定(一眼レフの場合)
一眼レフカメラはセンサーの前に鏡(ミラー)があるため、そのままでは掃除ができません。
- 手順: カメラのメニュー画面から「セットアップメニュー」を開き、「クリーニングミラーアップ」を選択します。
- 動作: シャッターボタンを押すとミラーが跳ね上がり、シャッター幕が開いてセンサーがむき出しの状態になります。
- 注意: 作業が終わるまで絶対に電源を切らないでください。

3. ミラーレスカメラの場合の準備
ミラーレスカメラにはミラーがありませんが、機種によって対応が異なります。
シャッター幕が閉じる機種:
最近の機種(EOS Rシリーズなど)は電源OFF時に幕が閉じるものがあります。
この場合は、メニューからセンサー清掃モードを選び、幕を開ける必要があります。
センサーが露出している機種:
電源を切るだけで作業可能ですが、メニューに「センサークリーニング」モードがある場合は、そちらを実行してセンサーを固定(手ブレ補正機構のロック)してから作業します。
センサーへの負荷が低い順に試していくのが鉄則です。
| 手法 | 難易度 | 対応するゴミ | リスク |
| ブロアー | 低 | 軽い埃・砂 | 極めて低い |
| ペッタン棒 | 中 | 粘着で取れるゴミ | 低(スタンプ跡に注意) |
| 湿式スワブ | 高 | 油汚れ・こびり付き | 中(液残りに注意) |
STEP1:ブロアーによる非接触清掃
まずは基本です。カメラのセンサー面を下に向けて、ブロアーでシュシュっと埃を飛ばします。
これだけで解決すれば御の字です。

STEP2:ペッタン棒(乾式)での除去
定番の「PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1」を使用します。
粘着力の高いゴムの先端をセンサーに軽く押し当て、ゴミを吸着させます。

STEP3:センサースワブ(湿式)での徹底洗浄
ペッタン棒を使っても「場所が変わらないゴミ」がある場合、それは油性汚れや結露による固着です。
ここで初めて湿式スワブの出番となります。
失敗しない!センサースワブ(湿式)の正しい使い方
おすすめアイテム
APS-Cサイズとフルサイズでスワブの幅が異なります。
自分のカメラに合ったサイズを選びましょう。
- Rangers APS-Cセンサースワブ
- K&F Concept フルサイズセンサースワブ

クリーニングの手順とコツ
ケチらない:
一度使ったスワブには汚れが付着しています。
再度使うとゴミを塗り広げることになるため、必ず使い捨てにしてください。
液量は最小限に:
スワブの先端にクリーニング液を1〜2滴だけ垂らします。
多すぎるとセンサー上で液残りの跡になります。
一方向へ動かす:
センサーの端から端まで、一定の力加減で「スッ」と一度だけ滑らせます。
裏面で折り返す:
スワブを裏返し、逆方向に一度滑らせて終了です。

セルフクリーニングの注意点とリスク
- バッテリーは満充電で:
クリーニング中にミラーが降りたりシャッターが閉じたりすると大事故になります。 - 風のない場所で:
エアコンの風が当たらない、埃の少ない室内で作業してください。 - 自己責任の原則:
万が一センサーを傷つけると修理代は数万円かかります。少しでも「怖い」と感じたり、手元が震える場合は、迷わずメーカーのサービスセンター(ニコンプラザやキヤノンサービスセンター等)へ持ち込みましょう。
NikonやCanonの場合
東京都内や大阪市などにお住いの方はメーカーに直接持ち込んで1時間程度でクリーニングできます。
まとめ|定期的なメンテナンスで最高の画質を維持しよう
イメージセンサーのクリーニングは、カメラ愛好家にとって避けては通れないメンテナンスの一つです。
「自分でやるのはハードルが高い」と感じるかもしれませんが、ブロアー、ペッタン棒、そして湿式スワブという3つの道具を正しく使い分けることで、ほとんどのゴミ問題は自宅で解決できます。
大切なのは、決して焦らず、手順を守ることです。
特に「バッテリーのフル充電」と「クリーニングミラーアップ」による準備、そして「スワブをケチらずに使い捨てる」というルールさえ徹底すれば、センサーを傷つけるリスクは最小限に抑えられます。
ペッタン棒でも落ちなかったしつこい油汚れが、スワブを一滑りさせただけで消え去る快感は、一度味わうと病みつきになるはずです。
もし、どうしても自分でやるのが不安な場合や、何度掃除しても汚れが取れない場合は、無理をせずメーカーのサービスセンターを頼るのも賢い選択です。
常にクリアなセンサーの状態を保つことで、レタッチでゴミを消す手間から解放され、目の前の被写体や表現に100%集中できるフォトライフを手に入れましょう。
ちなみに使用したスワブは、スワブヘッドを取り除き、芯を取り置いています。
何かに使えそう……
















