ペルセウス座:星座とギリシャ神話!三大流星群の見どころは?撮影観測の時期や時間
ペルセウス座を撮影するには?
ペルセウス座のギリシャ神話は?
ペルセウス座そのものを知らなくてもペルセウス座流星群はよく知られています。
夏の流星群で、年間の三大流星群の一つですが、一番観測しやすいのがペルセウス座流星群です。
流星群の放出点でもあるペルセウス座は、見つける事が難しいかもしれません。
星座表などを用意して観測してみるのも良いかもしれません。
ペルセウス座はギリシャ神話の中でも、聞き覚えのある名前が多く出てきます。
晴れた夜にペルセウス座を探してみてください。
ペルセウス座
ペルセウス座を見つけるのは難易度が高いと言われています。
アンドロメダ座を目印として探す事が分かりやすい。
NASA/JPL-Caltech/L. Cieza (Univ. of Texas at Austin),
Public domain, via Wikimedia Commons
ペルセウス座の概要
ペルセウス座は、右手には剣を持ち、左手にはメドゥーサの首を持っている事が特徴的な星座です。
由来と歴史
かつてアラビアには、プレアデス星団 (M45) を中心にして、ペルセウス座を通ってカシオペヤ座までを一方の腕、くじら座のβ星とν星までをもう一方の腕とみなした、「プレアデスの両手」という意味のアッ=スライヤー(aṯ-ṯurayyā) と呼ばれるアステリズムがあった。
そのため、ペルセウス座のα星、ξ星、ο星にはそれぞれアッ=スライヤーの身体の「肘」「肩」「肩甲骨」を指す固有名が付けられている。
出典:wikipedia
3等星のペルセウス座γ星を放出点とするのがペルセウス座流星群です。
ペルセウス座の撮影
ペルセウス座は形を確認する事が難しいかもしれません。
星座表などを参考に探すのがお勧めです。
ペルセウス座の出現時期
1月 |
1月中旬頃は日没後以降、東の空に見えます。翌3時頃には北西に沈みます。 |
2月 |
2月中旬頃は日没後以降、北西の空に見えます。翌1時頃には北西に沈みます。 |
3月 |
3月中旬頃は日没後以降、北西の低い空に見えます。0時頃には北西に沈みます。 |
4月 |
4月中旬頃は日没後以降、北西の地平線近くに見えます。22時頃には北西に沈みます。 |
5月 |
5月中旬頃は日没後には北西に沈み翌3時頃北東より昇るが日の出により目視する事は困難。 |
6月 |
6月中旬頃は日没前には北西に沈み翌4時頃北東より昇るが直ぐ日の出になる。 |
7月 |
7月中旬頃は夜中の1時頃北東より昇る。よく見える頃になると日の出になる。 |
8月 |
8月中旬頃は23時頃北東より昇る。日の出前迄東の空に確認できます。 |
9月 |
9月中旬頃は20時頃北東より昇る。日の出前迄北東の空に確認できます。 |
10月 |
10月中旬頃は19時頃北東より昇る。日の出前北西の空に確認できます。 |
11月 |
11月中旬頃は日没後、北東の低い位置にあります。日の出前北西の空に沈みます。 |
12月 |
12月中旬頃は日没後、東の空に確認できます。日の出前北西の空に沈みます。 |
ペルセウス座流星群
ペルセウス座の3等星のペルセウス座γ星付近を放出点とするのがペルセウス座流星群です。
毎年7月20日頃から8月20日頃にかけて出現し、8月13日前後に極大日を迎えます。極大日時は毎年微妙に異なりますが、前後2週間程は、多くの流れ星を見る事ができます。
ペルセウス座流星群の撮影参考記事
流星群の撮影参考記事
ペルセウス座のギリシャ神話
ペルセウスの父はゼウス・母はダナエー
ダナエーの父はアルゴス王のアクリシオス。
後にアンドロメダーと結婚する。
ペルセウスの誕生
アクリシオスには息子がおらず、男の子を望み神のお告げを聞きます。
お告げの内容が「アクリシオスは孫によって殺される」という内容だった事から娘のダナエーを青銅の部屋に監禁するも、ゼウスが忍び込み、ダナエーはペルセウスを出産。
この事を知ったアクリシオスは、ダナエーとペルセウスを箱に閉じこめて川に流します。
その後、ダナエーとペルセウスはセリーポス島に流れ着き、漁師ディクテュスによって救出されます。
メドゥーサとの戦い
ペルセウスは成長しセリーポス島で暮らしていた。
セリーポス島の領主であるポリュデクテースがダナエーに恋する。
ポリュデクテースはペルセウスを遠ざける為、ゴルゴーンのひとりであるメドゥーサの首を取るように命じます。
見たものを石に変える能力を持つメドゥーサ。
ペルセウスはメドゥーサの顔を見ないように盾に映し出された姿を追い、首を取る。
アンドロメダーとの結婚
メドゥーサの首を持ち帰還中での事。
生贄にされかけたエチオピアの王女であるアンドロメダーを見つけます。
ペルセウスはアンドロメダーと結婚する許可を得て、アンドロメダーを救いますが、彼女には既にピーネウスという婚約者の存在があります。
ピーネウスは仲間を率いて婚礼の宴に現れ、ペルセウスを殺害しようとしたがペルセウスはメドゥーサの首を見せて一同を石化します。
アンドロメダーと結婚したペルセウスはセリーポス島に戻り、メドゥーサの首をポリュデクテースに見せ石化します。
ポリュデクテースから逃れていた母ダナエーを助け出します。
セリーポス島が岩だらけの島になったのはメドゥーサの首によるものだと言われています。
セリーポス島(セリフォス島)
Bas Leenders, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
ペルセウスの死
ペルセウスはプロイトスの息子メガペンテースによって殺害されます。
その後、ペルセウスはオリュンポス十二神のひとりアテーナーによって天に上げられ、ペルセウス座となったとされています。
メドゥーサの首から流れ落ちた血からペガスス(ペガサス)が誕生したと言われています。
ペルセウス座まとめ
ペルセウス座そのものは探しにくいかもしれませんが、ペルセウス座流星群では流れ星を見る事ができるかもしれません。
夏という事もあり、観測しやすく流れ星の数も多い為、観測や撮影には絶好です。極大日時でなくとも比較的多く見られる為、天候に合わせてペルセウス座流星群の観測や撮影を試みてください。