月入り前から撮影する天の川銀河!月没前後の南天撮影の変化!四国カルスト天の川撮影レポ
- 月が見える時に天の川は見える?
- 月が出ている時に天の川は撮影できる?
ブログからの質問や検索などで月の出ている時に天の川は撮影できるか?
という疑問をお持ちの方も多いようです。
「イエス!」と言えれば「ノー!」とも言えます。
その都度回答する時もありましたが、
実際に撮影してみれば分かりやすいかと思います。
以前、月と天の川を構図に入れた写真も紹介しています。
今回は動画にする事を前提に月没前から撮影してみました。
月が出ている時に天の川は撮影できるか?
あるいは観測できるか?
少しでも参考にして頂けたらと思います。
天の川銀河の撮影
天の川の観測や撮影方法は専用の記事をご覧いただくとして…
月が出ていると月の明るさの方が目立ちます。
明るいものの方が目立ちますのでそれより暗いものは見えにくくなりますね?
月が見えている時は天の川が無いのではなく見えない。
または見えにくくなる。
特に天の川と月の位置が同じ方向にあると、なおさら見えません。
撮影も同様で、光の強い物が目立ちます。
月が出ている時の天の川の観測や撮影が難しいのはなんとなく分かるかもしれません。
今回は月が出ている時の天の川の撮影について
少しご紹介したいと思います。
天の川の撮影方法は下記の記事をご覧ください。
月が見える時の天の川撮影
実際に月が見えている時間帯に天の川を撮影してみます。
同じ画角内に天の川と月が入っていない場合になります。
月齢は上弦の月の日でした。
上弦の月が西へ沈もうとしている1時間ほど前の南の空。
薄明に近いような夜空の色。
空が少し明るめの中に若干薄く感じる天の川が見えます。
上の写真はタイムラプス用にインターバルで撮影した為
ISOの設定を2,500にしています。
次の写真は上の写真を現像でコントラストをつけて少し暗めにしました。
単体で撮影する時は月明かりを抑えてISO感度も低くしても撮影できるでしょう。
残念ながら雲があるという事と、インターバル用の構図位置であるという事。
上弦の月程度の明るさであれば撮れなくも無い感じです。
ただ…
これは季節で変わります。
天の川が西に近い位置であればもっと月の明るさが影響するでしょう。
例えば満月の場合は、夜から朝までしっかり月が見えていますので天の川は撮影できません。
月齢によって撮影できるかできないか?も変わりますね。
月没後の天の川の撮影
同日、月が沈んでから2時間も経った頃だと暗闇になります。
ようやく本格的に天の川の撮影ができる感じです。
月が出ている時と出ていない時では空の明るさと天の川の見え方も変わります。
この時は単体撮影の為、ISOは6400にしてみました。
撮影地の光の環境によってISOも変えていますが…
6400で撮りましょうという訳ではありません。
月没前後の天の川動画
月没前後の天の川の撮影をインターバルで撮影し
タイムラプスの動画にしてみました。
月が出ている時と月が沈んだ時の空の明るさに注目してみてください。
月没後の撮影になり続編としてアップしました。
天の川撮影地の紹介
今回の天の川の撮影地は四国にある「四国カルスト」
本来ならば撮影地として四国カルストの案内記事を作るところですが
四国カルストへのアクセスは天の川の撮影のみが目的でした。
四国の中でも四国カルストは星空が綺麗なスポットとして認知されている場所。
四国カルスト
四国カルストは愛媛県と高知県の県境にあり
高知県側からも愛媛県側からもアクセスが容易です。
アクセスする方向によっては道が狭い箇所も多いようです。
四国カルスト(しこくカルスト)は、
愛媛県と高知県との県境にあるカルスト台地。標高は約1,400m、東西の幅は約25km。日本三大カルスト(四国カルスト、山口県の秋吉台、福岡県の平尾台)のひとつで、
その中でも最も高い標高からは石鎚山などの周辺の山々が一望できる西から大野ヶ原、姫鶴平、五段高原、天狗高原まで、なだらかな山肌には、
夏は緑の草原、秋はススキが一面に広がり、一年を通して四季を楽しむことができる。
浸食作用で地表に露出した石灰岩が点在している。乳牛の放牧地帯としても有名で、多くの牛が放牧され、
カルスト特有の風景をさらに牧歌的にし、多くの人々が訪れる観光地となっており、
愛媛県では1964年(昭和39年)3月21日に四国カルスト県立自然公園として指定された。
出典:wikipedia
天の川の撮影地
夜間に訪れた為、しっかりした下調べはしておりません。
従って、詳しい撮影ポイントや定番のポイントなどはお伝えできませんが
ざっくり感じた良い撮影ポイントは2箇所ありました。
実際その場所で撮影しています。
月没前後の南天撮影の変化まとめ
今回天の川の撮影で月が出ている日を選んでいるのは、
月没が0時付近の為、天の川の撮影時間帯にも適していた事。
この日でないとダメな理由は「天候」です。
気象予報と雲の予報で撮影日を選定していますが
それでも雲に邪魔されてしまいました。
ある程度、雲が消えるであろう事は予測していましたので
月没前から撮影を開始しました。
予想より雲の引きが遅かった為、画角からズレる可能性がありました。
その為、途中でインターバルを打ち切っています。
ようやく晴れ間になり天の川の撮影もこれから!と言う時間でしたが動画用の撮影は終了。
なかなか思い通りにいかないのも天の川の撮影ならではですね。
一般的に星の観測や撮影に興味が湧く季節は夏ですね。
7月や8月など夏休みやリゾートなど自然や天体に触れる機会も増えます。
夏の天の川の観測や撮影に適した日時を選んでください。
ぜひ天の川の撮影に挑戦してみてください。