スーパームーンはいつ見える?満月とは限らない?災害との関係は?地球に影響する月
スーパームーンの定義は?
スーパームーンはいつ見える?
以前はスーパームーンという名称はあまり認知されていませんでしたが、近年天気予報等でも使われるようになり誰もが知る月の名前になりました。
スーパームーンは大きく見える月の名称ですが、月の明るさは変わるのでしょうか?
今年見られるスーパームーンはいつでしょうか?
何気なく使われている名称から月について掘り下げてみると様々な事が分かる事もあります。
また、スーパームーンは地球に大きな影響を与えているのかもしれません。
今回は満月の名称と現象である「スーパームーン」をご紹介します。
スーパームーン
「スーパームーン」は1年に一度は天気予報などで聞かれる月の名称ですが、通常の月と違うのでしょうか?
スーパームーンとは?
そもそもスーパームーンとはどのような月を表すのでしょうか?
スーパームーンとは、月の軌道が地球に最接近して見える満月の事を指します。
月の軌道が地球に最も接近した最も近い点を近地点と呼び、満月が近時点に現れた時の月がスーパームーンと呼びます。
↓
楕円の為、月は地球を離れたり近づく。
「スーパームーン」という名称は1979年に天文学者がこの天文現象を説明する為に作られた名称です。
スーパームーンの定義は?
月は公転中に地球から約360,000〜400,000km離れています。
最も近い点は近地点と呼ばれ、地球からの平均距離は約363,300km(226,000mile) 離れています。
近地点にある時の月はスーパームーンと呼ばれます。
最接近して近地点から前後1時間以内に満月になる事を「エクストラ・スーパームーン(Extra Supermoon)」と呼びます。
※またはエクストリーム・スーパームーン(Extreme Supermoon)
(約18年に1度の割合で観測)
国立天文台によると「スーパームーン」という名称は天文学的に明確な定義が存在しないとあります。↓
判断基準が決まっていないため、「次のスーパームーンはいつか」という問いには、残念ですが答えを出すことができません。
出典:国立天文台(スーパームーンってなに?)
スーパームーンは満月とは限らない?
スーパームーンは満月の事だと思っている方も多い。
↓ 何故なら
天気予報などで伝えられるのは見える月の事で、見えない月の事を伝える必要はありません。
楕円を描くように公転している月が遠地点になったり近地点になるのは満月の時だけではありません。
近地点にある時の月は満月の時以外に新月の時にも訪れます。
天気予報などで新月のスーパームーンも紹介すると、天体に関する知識が広められるかもしれません。
月の大きさを見比べられる?
月の大きさを見比べる事はできるでしょうか?
↓
遠地点にある為、最も小さく見える月
比較するものがない為、肉眼で見る限りはいつもの満月と大きさの比較は困難です。
いつもの満月でも月の出直後などは、月が大きく見える事があります。
肉眼で比較する事はできないと思いますが、撮影すれば比較できます。
月を撮影していると月の大きさを確認する事ができます。
望遠レンズなどで同じ焦点距離で撮影すれば、2枚を並べて大きさを比較する事ができます。
可能なら通常の月の時と最も大きくなるスーパームーンと最も小さくなるマイクロムーンを比べてみるのも良いですね。
↓
1)通常時の満月
2)スーパームーンの満月
3)マイクロムーンの満月
満月のスーパームーンは満月周期によって年に1回観測できます。
スーパームーンは通常の月より明るい?
満月のスーパームーンは地球に近くにある為、いつも見える満月よりも明るい?
月が地球に近づいているという事は、光源が近いのと同じの為、明るくなるのでは?
月が近づくほど、月面で反射する太陽光線が地球に到達する量が増える為、数値的には明るいようですが、肉眼では判断できません。
月光などを撮影する場合は、いつもの満月より若干明るく撮影できるかもしれませんね?
地球に影響するスーパームーン
月と地球は大きな関係があります。
地球は太陽と月から潮の干満など大きな影響があります。
中でも満月と新月の日には大きな変化があります。
スーパームーンの海岸への影響
スーパームーンの時には主に砂浜の海岸で土砂が減少する海岸侵食が進むとされています。
海岸浸食
スーパームーンの時には海岸侵食が増大することが明らかにされている。
港湾空港技術研究所の研究チームが発表した研究成果によると、スーパームーンの時の侵食量は、通常時と比較して約50%増しになることが示されている。
スーパームーンによる大潮の満潮位は通常の大潮の時よりも高くなることから、浸水リスクが高く、台風などによる高波・高潮が重なると侵食も大きくなり、沿岸部のリスクが高くなる。
出典:wikipedia
海岸侵食 要因
海岸侵食は、ほぼ日本全国で起こっている現象であるが、特に静岡県・富山県等の中部山岳地帯を源とする河川の河口を持つ県で顕著である。
中部山岳地帯にはフォッサマグナが走っており、地すべり多発地帯であるがゆえ、河川の土砂運搬量は非常に多い。
それがダム等によって遮られることで、河口では流入土砂量が激減する。
そのため、豊富な流出土砂によって形成されていた砂浜海岸が、土砂不足により侵食を受けることになる。
出典:wikipedia
スーパームーンの日は土砂の流出だけでなく船舶の座礁の原因とも言われていますが、定かではありません。
また、月の引力により地震にも関係があるとも言われています。
興味がありましたら「ネイチャー ジオサイエンス」などを読んでみても良いかもしれませんね。
英文になりますが、自動翻訳等で概ね理解できそうです。
スーパームーンの撮影
スーパームーンは肉眼で見た限りいつもの満月と変わりありません。
通常の満月と変わりない撮影で良いですが、毎年のスーパームーンを撮影して比べてみても良いかもしれません。
前述したようにスーパームーンとマイクロムーンの比較などは、明らかに分かる画像になる可能性があります。
スーパームーンまとめ
意外と知られていないのはスーパームーンは満月と新月がある事。
新月はどうやっても見たり撮影する事はできないのが残念ですが、満月のスーパームーンはいくらでも見たり撮影するチャンスがあります。
スーパームーンとマイクロムーンを撮影して見比べてみましょう。
参考にしたサイト「NASA」「NATURAL HISTRY MUSEUM」