2023年6月の天の川の方角と位置は？撮影・観測日時の候補日は？夏の天の川の見え方

6月になると長い時間天の川を撮影できるようになります。
夏の星空が楽しめる時期に突入です。

6月の天の川はとても美しく撮影する事ができる為、私は好んで撮影旅行を計画します。
ただ、6月は梅雨の影響もあり年間で一番雨の日が多くなります。
曇り空を避けて計画する必要がありますので、比較的自由に動ける方に有利です。

天候だけはどうしようもありませんので、月との関係で最適な日時をピックアップしておく必要があります。

6月の天の川をどう撮るか？
天の川が良く見える日時を選んで天の川の撮影に挑んでください。

2023年の6月の天の川はどのように見えるか？を解説いたします。

6月の天の川銀河 はじめに

6月の星空と天の川銀河の見え方や見え易い日時を紹介しています。

天の川は特別の日に見える訳ではなく見え易いか？見えにくいか？
自転の関係で毎月、天の川の見える方角が異なります。
同様に年と日時によっても方角や見え方が違います。
月が出ていると見えにくい為、月の満ち欠け・月の出入も関係します。

2023年6月の天の川銀河

2023年の6月に天の川が見える方角や日時をチェックして撮影計画を立ててください。

6月の天の川はどう見える？

6月は天の川が横たわる姿から立ち上がった姿まで撮影できるのが良い季節。
地平線近くに横たわる天の川は、日の出のように神々しさがあります。

次項では天の川の見え方をアプリの画像でチェックします。

6月の天の川の方角と位置

6月に天の川が見える方角（方向）と位置を確認します。

※アプリは記事下段に記述しています。
※画像は新月及び前後の日をピックアップしております。

6月の太陽と月の関係

6月の太陽と月の出没カレンダーで天の川が見えやすい日を選んで撮影計画を立てます。

2023年6月の太陽（日の出・日の入）と月（月の出・月の入）の時間を確認します。

候補日として適した日「★印」
時間次第で撮れる・見える日「▲印」
表は東京基準の太陽と月の時間関係。

2023年6月の太陽と月
6月	日出	日没	月出	月没	月齢
1日	4:27	18:51	15:49	2:15	12.5
2日	4:26	18:52	16:56	2:43	13.5
3日	4:26	18:52	18:07	3:17	14.5
4日	4:26	18:53	19:19	3:58	15.5
5日	4:26	18:54	20:29	4:49	16.5
6日	4:25	18:54	21:31	5:50	17.5
7日	4:25	18:55	22:23	7:00	18.5
8日	4:25	18:55	23:05	8:15	19.5
9日▲	4:25	18:56	23:41	9:29	20.5
10日▲	4:25	18:56	–	10:41	21.5
11日▲	4:25	18:57	0:11	11:50	22.5
12日★	4:25	18:57	0:39	12:56	23.5
13日★	4:25	18:57	1:06	14:02	24.5
14日★	4:25	18:58	1:33	15:07	25.5
15日★	4:25	18:58	2:02	16:12	26.5
16日★	4:25	18:59	2:35	17:18	27.5
17日★	4:25	18:59	3:13	18:21	28.5
18日★	4:25	18:59	3:57	19:21	29.5
19日★	4:25	19:00	4:47	20:14	0.9
20日★	4:25	19:00	5:43	20:59	1.9
21日★	4:25	19:00	6:41	21:38	2.9
22日★	4:26	119:00	7:41	22:10	3.9
23日★	4:26	19:00	8:40	22:39	4.9
24日★	4:26	19:01	9:38	23:04	5.9
25日★	4:26	19:01	10:36	23:27	6.9
26日★	4:27	19:01	11:33	23:51	7.9
27日★	4:27	19:01	12:31	–	8.9
28日★	4:27	19:01	13:32	0:15	9.9
29日★	4:27	19:01	14:36	0:41	10.9
30日★	4:27	19:01	15:45	1:11	11.9

6月の天の川撮影攻略

環境によって撮影計画は大きく変わりますね？
その上でも月の出入日時は重要です！

パターン1

1. 天の川の観測・撮影候補日時を計画。
2. 撮影に大きく関わる月の様子を確認。
3. 日の出入・月の出入時間をチェック！

パターン2

1. 撮影に大きく関わる月の様子を確認。
2. 日の出入・月の出入時間をチェック！
3. 天の川の観測・撮影候補日時を計画。

自己都合か天の川メインででスケジュールを組むか？で撮影計画が変わってしまいます。

オフを選べないのと自由に動ける場合では撮影計画が異なりますので候補日の月齢や月の出入は重要です。

6月になった事で比較的早い時間から撮影できます。

6月の天の川撮影は、
20時前から撮影準備し、朝方まで撮影するイメージです。

★マークの前半は0時までが勝負！
新月の前後はほぼ一晩中撮影可能です。
後半は夜中から朝方までが勝負！

天の川をインターバル撮影

通常、天の川を撮影するならインターバル撮影をお勧めしています。
特に3月〜6月は天の川のインターバル撮影に最適の期間です。

特に今月の6月は年間の中でも天の川のインターバル撮影に最適な月です。

タイムラプスにするイメージで撮影してみましょう。
撮影時にタイムラプスにする技術やアプリがなくても、いずれは簡単に作成する事ができます。

天の川の撮影に慣れたらインターバル撮影をしてタイムラプスにも挑戦！
動画にする事で天の川の撮影も更に楽しくなります。

2023年6月の天体イベントは？

天の川の撮影では様々な天体イベントと絡める事もあります。
例えば流星群やISSの光跡などと天の川を撮影できます。

2023年の4月の月の満ち欠け

• 6月の満月：6月4日
• 6月の下弦：6月11日
• 6月の新月：6月18日
• 6月の上弦：6月26日

撮影できるお勧めの星座

1. オリオン座：オリオン座は、冬の星座として有名ですが、6月の初め頃まで見ることができます。
2. ボックス座：ボックス座は、南天の星座で、6月にも見ることができます。4つの明るい星が四角形を形成しており、目印として使うことができます。
3. サザンクロス：サザンクロスは、南十字星とも呼ばれる星座で、日本の南部では6月にも見ることができます。四つの星が十字の形を作っており、南の空に輝いています。

天の川撮影の参考に！

天の川の観測や撮影に役立つ撮影攻略や星の撮影の参考に！

2023年6月の天の川銀河まとめ

6月は天の川も撮影しやすい気候と環境になります。

6月は暖かくなった事で湿気も多くなってきます。
特に梅雨の時期ですので、レンズヒータを準備して湿気対策も万全にしましょう。

天の川の撮影をしていて、一番残念なのがピントが合ってない事と、気づかないうちにレンズが曇っている事です。
レンズヒーターが必要なのは冬だと思っている方が多いようですが、春夏に必要不可欠です。