星空・天の川と被写体にピントを合わせる撮影方法とコツは?遠景と近景のピント合わせ
星空と近くの被写体を一緒に撮影したい!
天の川と近くの物と撮影するときのピント合わせは?
遠くの物と近くの物を撮影する時にピントが合わない!
ピント(焦点)はカメラと複数の被写体との距離が違う場合、どちらかにピントを合わせますね?
明るい光源がある時は、絞る事である程度解消できます。
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奥行きを出したい時はどちらかをボカして撮影する事がありますね?
できる限りボカさないでピントを合わせたい時は「パンフォーカス」で撮影します。
ところが…
天の川などの星空を「パンフォーカス」で撮影するのは少々難点があります。
つまり「あまり絞れない」という事ですね?
F値を解放にして撮影する事が多い天の川の撮影時…
近景の物と撮影したい場合はどのような状況が良いのでしょうか?
天の川と被写体の撮影
天の川ははるか彼方にある被写体ですね?
天の川と近くの被写体を一緒に撮影したい!
例えば、人物や建物などと天の川を一緒に撮影したい!
このような場合はピント合わせはどのようにしたら良いのでしょうか?
遠景と近景のピントが合っているように撮影するにはパンフォーカスの状態で撮影するのが良し!
というのは、写真を撮っている方なら分かっている事ですね?
天の川に限った事ではありませんが、パンフォーカスの状態で撮影出来ない事も多々あります。
天の川や夜景など、環境の光量があまりにも無い場合。
暗い空間で絞る事ができない場合はパンフォーカスの状態で撮影するのが困難になります。
こちらは近景の物と撮影したい場合です。
星そのものにピントを合わせる記事ではありません。
パンフォーカス
パンフォーカスに関して、あまりよく知らない!という事もあるかもしれませんので記述しておきましょう。
パンフォーカスで撮影する方法は、今回の例である「天の川との撮影」だけでなく、全ての撮影時において活かせる撮影テクニックですので覚えておいて損は無いでしょう。
パンフォーカスあるいはディープフォーカスとは、写真または映画の撮影において、被写界深度を深くする事によって、近くのものから遠くのものまでピントが合っているように見せる方法、またはその方法により撮影された写真・映画のこと。絞りを適切に絞ったうえで、焦点を無限遠よりも手前に調整することによって実現される。
「パンフォーカス」は和製英語であり、英語では「ディープフォーカス」などと言う。
出典:wikipedia
この記事を書くにあたって改めて調べてみるとパンフォーカスは和製英語だった事を初めて知りました。
ディープフォーカスが正しかったようですね?
パンフォーカス(ディープフォーカス)は、それなりの絞りが必要になります。
では天の川のような星空と近景をできる限りピントが合った状態で撮影するには?
天の川と被写体撮影例
天の川などの星空と近くの被写体を撮影したい!というのは希望のひとつではないでしょうか?
と言うのも…
星空を撮影し始めると天の川の撮影なども容易に習得できます。
天の川がよく見える撮影地はほとんどが高地の山間部が多く、木々と天の川の撮影が多くなります。
山の中に何かあったとしても「鉄塔」であったり…
複数人で撮影に行った場合は人物と撮影する事もできますね?
何か象徴になる物があれば良いですが…
何も無ければ、いつもと同じような「木と天の川の写真」になってしまいます。
天の川が見える所に建物があれば、一緒に撮影する事で撮影地も表現できます。
建造物と天の川
建造物と天の川を撮影する場合、建物に明かりが無ければシルエットになります。外灯などが点いている場合は印象深いものになります。
自然の光が無い場合はスピードライトやLEDを使用する事で被写体を明るく撮影する事も可能です。
車と天の川
マイカーと天の川を一緒に撮影する事もできますね?天の川の撮影地に車が乗り入れできるのであれば天の川と車の撮影は容易です。
車を明るく撮影したければ、建物と同様に明るくして撮影すれば良いだけです。
ピント合わせ
天の川の撮影時のピント合わせはここで説明する事も無いでしょう。
天の川の撮影方法やピント合わせに関して詳しく知りたい場合は参照記事をご覧ください。
あくまでも主役は「天の川」と言う事であれば天の川にピントを合わせる事になります。
では、もっと手前の被写体と天の川を撮影するには?
天の川と被写体の撮影方法
天の川と車を撮影!天の川と建物を撮影!
天の川は遠く離れた地球外の物ですので当然無限遠になりますね?
手前の被写体は人物であれ建物であれ車であれ、比較的近い物になります。
近い物にピントを合わせれば当然天の川はボケて写ります。
前述したパンフォーカスでの撮影になりますが、パンフォーカスでの撮影は絞らないと撮影できません。
複数の撮影方法がありますが、比較的簡単な撮影方法を探ってみましょう。
使用するレンズによりけりになってしまいますが、天の川を撮影すると言うことは広角レンズを使用していると思います。
まずは使用するレンズを知っておく必要があります。
レンズの焦点距離は様々ですので、例を挙げるしかありませんがご自身の使用するレンズに当てはめてみてください。
天の川と被写体撮影のコツ
使用するレンズの焦点距離を確認しましょう!
使用するレンズで距離別の被写体にピントを合わせてみてください。
例えば…
50cm・1m・3m・数100mというように距離別に被写体にピントを合わせてみると分かると思います。
数100mと3mの物を比べた時、ピントを合わせる必要が無かったら?
微妙にピントは合っていないかもしれませんが…
天の川と一緒に写したい被写体がカメラから30mも離れていれば望遠レンズでない限りピントは合っています。
AFにしてテスト撮影してみて無限遠と比べてピントが動かない距離を知る事です。
これは「過焦点距離」と言い、数式で割り出す事ができます。
過焦点距離の計算
使用するレンズの過焦点距離を知れば、被写体とのピント合わせの役に立つ?
過焦点距離を知ればどのような撮影においても必ず役立つはずです。
過焦点距離を割り出す数式は「焦点距離^2/許容錯乱円×F値=過焦点距離」になります。
過焦点距離を実際に計算してみましょう。
許容錯乱円はフルサイズの場合「0.03」程度と言われています。
APS-Cの場合は「0.02」位との事です。
20mm^2/0.03×1.8≒7m
と言うことは?
7メートル先のものであればほぼピントが合っていると考えて良いわけですね?
もしF値を「F2.8」に絞って撮影するのであれば…
20mm^2/0.03×2.8≒4.7m
4.7m辺りならピントが合っているように見えるはずです。
このように絞ればそれなりに近い被写体とも撮影できることが分かりました。
あくまでもピント合わせは「天の川」側。
手前に合わせると天の川(ほし)はボケます。
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天の川と被写体の撮影まとめ
では少しおさらいしてみましょう!
あまり近くに置いた物と天の川を撮影するのは困難に近いですが、数メートル先の物であればほぼピントが合っていると考えても大丈夫のようですね?
細かい事を言えば「過焦点距離」を割り出せば良い事ですね?
「過焦点距離」を一度計算しておけば目安になります。
「過焦点距離」が5mなら5m以上離れた位置に人物にいてもらえば良いことになります。
あくまでもピントを合わせる対象は天の川になります。
被写体側にピントを合わせると、天の川にはピントが合っていませんのでご注意ください。
今回は天の川との撮影と言うことでの説明になりますが、写真全般、同じ事が言えます。
よかったら応用してみてくださいね。