地球照の撮影!地球の光が月に届く幻想的な細い月の撮り方は?月蝕のような月の姿
地球照の撮影方法は?
細い月の影は何?
月の表情には様々なものがあります。
満月や半月、三日月や新月など、月の見える形は様々です。
晴れている日ならば月が見えている夜が多い。
満月の夜は月の存在感もあります。
月が細くなった時は時は気づかない事もあるかも知れません。
細い月が朝夕に見える時、満月が隠れたように丸く見える時があります。
月の明るい部分と影になって暗い部分が見えて丸く見える月。
この現象を地球照と言います。
地球照はいつ見えるのでしょうか?
地球照を撮影するコツはあるのでしょうか?
今回は地球照の撮影についてご紹介したいと思います。
地球照
地球照の読み方は「ちきゅうしょう」と読みます。
細い月の時に薄く影になっている部分が見えているのを見た事がありますか?
細い月の時に薄く見えている現象を地球照と言います。
地球照はどうして見えるのでしょうか?
地球照とは?
太陽が地球を照らし反射した光が月に届いて私たちの目に見えます。
カメラだと、半月の時や三日月の時でも、薄くなっている影の部分を撮る事はできます。
細い月では無い時、肉眼では照らされている月の部分が明るくて薄い影の部分は見えません。
地球照(ちきゅうしょう、英語:earthshine)とは、月の欠けて暗くなっている部分が、地球に照らされて、うっすらと見える現象である。
出典:wikipedia
月の影の部分が薄く見えている現象。
朝日を撮る前のまだ暗い時間や夕日を撮った後の暗くなった時間。
地球照の撮影もできる事が多いでしょう。
特に冬は乾燥していて空気が澄んでいるため
地球照がはっきりと肉眼で見える機会が増します。
地球照が見える月齢は?
地球照は細い月ほど見えやすく、肉眼での観測に向いています。
肉眼では見えにくくても撮影すると分かる事もあります。
三日月や半月(上弦・下弦)に近い月齢でもカメラでは撮影できます。
肉眼でも観測できるのは細い月の方が見えやすくなります。
地球照の撮影
実際に細い月の時に地球照を撮ってみましょう。
地球照の見える月は、不思議な感じで風景に溶け込みます。
月のアップだけでなく、風景と合わせて地球照の見える風景写真にしてみるのがお勧め。
地球照の撮影攻略
地球照は朝夕の暗い時間に良く見えます。
朝日を撮る前の日の出前に地球照の月を見た方も多いと思います。
逆に夕日を撮った後の薄明などで地球照の月を見た事があるかも知れません。
月齢1〜3頃は朝夕方から夜
季節によって月のでや月の入りの時間が異なります。
その時の環境によって明るい時間に見る事もできます。
月のカレンダーでチェックしてください。
月の出の地球照
朝日を撮影する前に撮影した地球照の見える月です。
月の出を撮影する事が多い為、風景と一緒に撮影する事ができます。
月がある程度の高さになると風景と絡める事が難しくなります。
望遠でで撮らなくても風景の中に地球照で照らされた月が主張するように目立って見えます。
月の入の地球照
月の出とは逆に夕日が沈んで、月も沈んでいく月の入りの地球照です。
夕刻や夜、月の入りの時の方が目撃する事が多いかも知れません。
まだ明るい時間ですので全体的に青い空ですが、月の表面の影も見えます。
下の写真はもう少し引いて撮っていますが、トリミングしています。
月の入りの細い月をコンポジットしてみました。
月が沈んでいく地球照の月を合成したものです。
撮影設定を修正できなかった事もあり、少し甘い写真になってしまいました。
撮影設定による見え方の比較
月齢24〜25の有明月の頃でも地球照は撮影できます。
カメラの設定を変えて撮影すると月の見え方が違います。
地球照が撮影できる設定にしたもの
月の明るい部分が白飛びしていますが地球照は見えています。
通常の設定で撮影したもの
地球照は周りの空の暗さに同化してしまいます。
地球照の撮影方法
地球照を撮るには、満月を撮る方法とは少し異なります。
明るく光っている部分と暗い部分が共存しています。
暗く影になっている地球照の部分を撮影する事を前提に設定します。
風景と一緒に撮影する時は、風景の明るさによっても変わります。
カメラやレンズによって、構図や環境によっても設定が異なります。
シャッタースピードや絞りも一概には言えません。
特に風景と共に撮影する場合は、風景の被写体の明るさが肝心。
掲載写真はそれなりに被写体の明るさがあります。
ある程度、明るいから風景と一緒に撮影できます。
被写体が暗ければシルエットになります。
↓
暗い部分と明るい部分の調整で設定を変える
月の明るい部分が少し飛び気味の方が地球照が分かりやすい。
スマホでも撮れますが、ある程度望遠にする方が分かりやすい。
三脚をセットしてカメラが動いてぶれないように固定。
影の部分に露出を合わせる必要があります。
地球照の動画
地球照の動画を作成してみました。
月の撮影関連
様々な月の様子・月の撮影方法などをご覧ください。
月蝕時は地球照の暗い部分と同じような明るさになりますが若干見え方が違います。
地球照は毎月見る事ができますが月蝕は限られています。
チャンスがあったら皆既月食の撮影も挑戦してみてください。
地球照の撮影まとめ
月は夜の明かりを与えてくれるものです。
光が多くなった街中では、全く月の明かりを感じなくなりました。
真っ暗な山などに行くと、月明かりがいかに明るいかを感じる事ができます。
色々な表情を見せてくれる月の表情を撮ってみてください。