中秋の名月はいつ?中秋の名月は満月と限らない?仲秋との違いは?十五夜の月見と撮影!
中秋の名月は満月ではない?
中秋と仲秋の違いは?
月は殆ど毎日・毎夜、晴れていれば見る事ができます。
月の満ち欠けで見えない事もありますが、ほぼ毎夜。
月は一年のうち数度となく注目される日があります。
その中でも中秋の名月は特に関心度が高い。
月蝕や満月なども注目度は高いですが中秋の名月は毎年一年に一度訪れます。
中秋の名月とはどのようなことを言うのでしょうか?
月には変わりないのになぜ注目されるのでしょうか?
中秋の名月と仲秋の名月と言う漢字の違いで日にちも意味も違う?
明月と言われているのだから満月でしょう?
中秋の名月は満月であるとは限らない?
秋の風物詩、中秋の名月にお月見もお勧め!
中秋の名月について紐解いてみましょう。
中秋の名月
秋になるとよく耳にするのが中秋の名月です。
澄んだ秋の夜空をひと際明るく輝いている秋の満月。
中秋の名月の日、なぜかお団子を添えていたり…
太陽も月も世界各国で信仰ががあります。
切っても切れない間柄であるのが太陽と月。
日本も月に関して様々な名前や伝えがあるようです。
日頃、月の撮影をしている人でも
「中秋の名月」と「仲秋の名月」の違いを知っている方は少ないようです。
漢字の違いで意味も変わってきますね?
中秋の名月と仲秋の名月の違い
現在では中秋の名月も仲秋の名月も同じで良いとされています。
ただ、厳密に言えばその意味は全く違うようです。
中秋の名月とは?
中秋の名月とはいつの日の月のことを言うのでしょうか?
中秋の名月は毎年同じ日に見える月ではありません。
中秋の名月は、明治以前に使われていた月による暦「太陰太陽暦(陰暦)」の8月15日に見える月の事を指します。
旧暦とも呼ばれる太陰太陽暦の8月15日は現在使われる太陽暦と比べると日にちが毎年ズレます。
毎年「中秋の名月」の日にちが変わる事で「今年の中秋の名月はいつ?」と言う言葉も聞かれることになります。
仲秋の名月とは?
中秋の名月は「中」と書きますが仲秋の名月は「仲」と書きます。
「中」と「仲」の文字の違いによる「ちゅうしゅうの名月」は意味が違うのでしょうか?
「仲秋」は旧暦で8月と言う意味になり「名月=満月」と言う解釈なら、旧暦8月に見える満月を示す事になります。
陰暦では、睦月や弥生、神無月などの他にも毎月の呼び方がたくさんあります。
例えば1月の事を「新春」2月の事を「仲春」3月の事を「晩春」などと表現します。
5月の「仲夏」
8月の「仲秋」
11月の「仲冬」
それぞれ季節の真ん中を表している。
中秋の名月と仲秋の名月の違いまとめ
仲秋の名月=旧暦の8月の満月の日
微妙にズレますが、現在広辞苑などを始めとする辞書では中秋の名月も仲秋の名月も同じとされています。
現在は中秋の名月と仲秋の名月は同じと解釈しても間違いではありません。
違いに関しては、ちょっとしたうんちくにはなりそうです。
中秋の名月はいつ?
旧暦や中秋の意味がわかると毎年の中秋の名月の日が分かりますね?
ただ、現在陰暦は使用していないため陰暦の8月15日を知らないと分かりません。
陰暦の8月15日(中秋の名月)を表にしてみました。
年 | 中秋の名月 | 9月の満月 |
2018年 | 9月24日 | 9月25日 |
2019年 | 9月13日 | 9月14日 |
2020年 | 10月1日 | 10月2日 |
2021年 | 9月21日 | 9月21日 |
2022年 | 9月10日 | 9月10日 |
※陰暦でズレる為、中秋の名月が10月になる事もあります。
※今後中秋の名月が満月になる日は2021年・2022年。
中秋の名月を撮影
毎年秋に訪れる中秋の名月を撮影してみましょう!
月の撮影方法が分かれば旧暦の8月15日の月を撮影すれば良いだけです。
中秋の名月を表現したいなら月と一緒に写す被写体選びもしたいですね?
中秋の名月撮影アイデア
中秋の名月らしい被写体は?中秋と言う事で「秋」の被写体選びをしたい!
秋といえば「紅葉」「秋の植物」「秋の風物」などがたくさんあります。
秋の十五夜のイメージだと「ススキと月」や「お団子と月」など
比較的簡単そうなのが「ススキと月」の撮影かもしれません。
ススキなら自然のススキ畑や河川敷などにもあります。
ススキの場合はローアングルで構えれば月が高い位置でも構図に入れられる利点があります。
また、河川敷などなら、ススキを手折って持ち帰っても良さそうです。
紅葉のイメージでモミジなどもシルエットとして使えそうです。
ススキやモミジなどシルエットでそれと分かるような形の被写体なら秋のイメージも作れます。
月の撮影方法
月の撮影方法は色々なシチュエーションで変わってきます。
ここでは簡単にピックアップしてご紹介します。
※月の撮影方法のアイデアとして記事がありますので参照してください。
↓
近くの被写体と月のクレーターを
撮影するのは難易度が高い。
被写体と月のピントを合わせる
無限大で撮影できる被写体なら月にも被写体にもピントが合います。
被写体がすぐ近くだと月か被写体のどちらかにピントを合わせる事になります。
被写体が目の前にある場合、全てにピントが合った作品作りは難しい。
このような場合は、望遠レンズを使用して絞って撮影するなど様々な工夫も必要ですね?
難点なのは、月の位置がどんどん変わるし、高さもありますので見上げる感じになってしまいます。
撮影しやすい時間帯は?
一番撮影しやすいのが月の出から数時間。
月が出た後、月はすぐに高い位置に見えるようになります。
月の出直後の月の高さは、限られた時間になりますのでほんの数時間が勝負!
月を大きく撮るには?
月を大きく撮りたい!
月を大きく撮るには?
月を大きく撮るのは望遠率が高い望遠レンズです。
被写体と一緒に撮影する時に月を大きく見せたい!
映画やCMなどでも月がやたら大きい映像がありますが、合成も多い。
ですが写真家による月の撮影作品で月が大きく見えるものは、実際にカメラで撮影されたものです。
月と一緒に写っている被写体と比べて月が大きいのは、被写体がカメラから遠くにある事が必要です。
例えば月の中に人が入っている作品などは、月の中に人が入るほど遠くに人がいなければなりません。
月を指でつまんだように撮影するのは簡単ですが、月が顔と同じくらいの大きさで一緒に撮影するのは難しいですよね?
しかも月のクレーターなどは写せません。
月を被写体と比べて大きく写したい時は、被写体から離れた場所から撮影してみましょう!
慣れれば距離感なども分かりますので実践してみてください。
広い場所や高低差のある場所などで試してみてください。
私も人物と一緒に撮りたいのですが、3人くらい必要ですのでまだ実現していません。
建造物など、固定されているものは簡単です。
月の撮影に関しての記事
月の撮影方法や現像方法など月に関しての様々な記事があります。
よろしかったらご覧ください。
中秋の名月まとめ
中秋の名月とは言っても撮影には全く関係ありません。
中秋の名月の日には色々な風習も残っています。
イベントやキャンペーンなどもありますが、
和菓子屋さんなどで、ちなんだ和菓子などが作られると美味しそうですね。
中秋の名月の日に撮影するか?お団子を食べながら鑑賞するか?
いずれにしても中秋の名月の日を楽しんでみてください。