月の撮影方法【月のアップ撮影】月のクレーターを綺麗に写すには?雲を入れた構図
- 月をアップで撮影をしたい!
- 月の撮影方法は?
- 雲がある時の月の撮影方法は?
月が明るく見えている夜、空を見ていると月が出ている…
ふと月を撮ってみたいと思ったりする事もありますね。
月の撮影方法は、風景と撮影する月の撮影方法の記事もあります.
こちらでは月のアップを撮影する方法になります。
また、こちらでは基本的には一眼レフの撮影説明になっています。
月の撮影はある意味簡単です。
初心者でも手軽に撮影できる天体の被写体です。
綺麗に撮影したり雰囲気ある月の撮影は月の撮影の応用次第です。
月の撮影方法
月の撮影は簡単なようで難しく、難しいようで簡単と、矛盾します。
単に月そのものを撮影するのは?適正な望遠レンズがあれば撮影できます。
できれば望遠率が高いレンズが必要不可欠。
コンパクトカメラでも当然のように月の撮影はできます。
一言に月の撮影と言っても様々なシチュエーションがあります。
満月であったり三日月であったりしますので光量が異なります。
月の出や月の入りと、天頂の月も色や光量が違います。
少し靄がかかっていたり雲があったり…と自然の状態や環境はそれぞれ違います。
このように月の見える状態や環境にも即対応できるようになれば?
月の撮影だけでなく、星の撮影や夜景の撮影などにも対応できます。
月の撮影はマニュアル撮影の練習に最も良い被写体かもしれません。
月の撮影準備
月の撮影をするために必要なものをおさらいしてみましょう!
月の撮影準備
カメラの種類:一眼レフ・ミラーレス一眼・コンデジ等
レンズ:300mm程度〜
フィルタの使用:特に必要なし
レリーズ:必要(リモコン可)
三脚:必要
厳密に言えば手持ちでも撮影できます。
レリーズやリモコンが無くても撮影できますが、通常の設定を考えて「必要」としています。
近頃のカメラは本当に良くできています。満月などは手持ちでも撮れます。
月の撮影
月の撮影は満月から三日月など月の満ち欠けで微妙に設定が変わる場合があります。
また月の出や月の入りに見られる色付いた月の撮影も設定が異なります。
色が付いた月
下の写真はオレンジ色の月は月の入りに撮影したものです。
月は月の出や月の入りの時は、オレンジ色や赤く見えます。
鮮やなオレンジ色に染まった月を撮影したいのならば、月の出や月の入を狙います。
満月と欠けた月
満月の写真と少し欠けた月を比べてみましょう!
満月はクレーターが浮き出た感じではありません。
欠けた月はクレーターの凹凸が分かります。
掲載写真はAPS-C300mmのレンズを使用しています。
もちろんトリミングして掲載しています。
300mm程度では画面上にこんなに大きくは撮影できません。
500mmや1,000mmの望遠レンズを使うしか無いでしょう。
天体望遠鏡を使えば大きく撮影できるのは当たり前です。
クリアな空の日に、このような月だけを撮影する時は手順さえ間違えなければ撮影できます。
月の撮影設定
しっかりした三脚にカメラをセットして月の方向に向けます。
※当然ですが三脚で撮影する場合、VRレンズを使用していればVRをOFFにします。
※レンズに影響されない風が吹いていない事も重要な事です。
月の撮影設定例
ISO:100
絞り(F値):F8〜F13
シャッタースピード:50〜400
ピントはオートでも結構ですが…
よりクッキリと撮影したいならマニュアルで合わせます。
オートにした場合…
ピントが合った後マニュアルにしておき固定しておきます。
F8にして、シャッタースピードを1/200辺りで一度撮影。
↓
テスト撮影してみてピントやクレーターの影や光の具合をチェック。
↓
明るいようなら1/250に…
というようにシャッタースピードを早く。
↓
暗いようなら逆になります。
※あくまでも満月で晴天時の設定例です。
F8で撮影してみたら絞りをF13にして撮影してみます。
F8の時のシャッタースピードとF13の時のシャッタースピードの違いが分かる。
現像時にどちらの絞りの方が良かったか?などが分かります。
F8とF13の違いは分かりにくいので色々な絞りとシャッタースピードで撮影してみてください。
1/125のように明るく撮影していたとしてもRAW現像で修正できます。
月の満ち欠けによっても
シャッタースピードは変わります。
月の撮影の応用
月が出ていれば撮影できるという天体の中でも撮りやすい被写体です。
月が出ていれば撮影できますが、天候によって上記の設定とは限りません。
例えば雲が掛かっている、あるいはおぼろ月になっている…などです。
割と厚めの雲によって月が見え隠れする状態を雲も一緒に撮影したい!
雲の様子が分かるほど月の写真が一段と表情豊かになります。
この状態で月の表面の陰影も分かるように撮影するのは意外と難しいです。
雲は厚みが異なる為、設定が刻々と変化。
薄い雲で、雲自体の表情が少ない場合は、比較的撮影しやすい。
雲が動く様子を観察しながらよく見えたところでシャッターを切ります。
シャッタースピードを遅めにして雲が流れる様子を撮影したい!
月に雲が絡んでいると、様々な様子が撮影できます。
いずれにしても我慢しながら根気よく撮影するしかありません。
月の撮影攻略
月の撮影での注意点は?
うまく撮れない!には原因があります。
月の撮影後に画像を見てどこが悪いか?を見極めましょう。
「本当はこう撮りたかったのに…」というものが多々あります。
ブレている→風・レリーズの未使用
ピントが合っていない→オートにしている・ピントがズレている
雲が写っていない→F値・シャッタースピードの設定
失敗作には様々な要因がありますが一つ一つ解決すれば慣れてきます。
望遠レンズは長いため風の影響がかなりあります。
風の影響を感じたらシャッタースピードを早くし、応じてF値を上げます。
望遠で狙っていますので、風よけとしてカメラの風上に立って防ぐのもアナログな処置です。
雲が写っていないというのは、よくあることです。
雲が写る設定はどの辺りか、試し撮りを続けます。
雲の厚さや月の明るさによって設定は著しく変わりますのでこればっかりは撮り続けて慣れるしかありません。
月の撮影関連
色々な月の様子を撮影してみましょう!
月の撮影方法まとめ
月の撮り方マニュアルで目にする設定は、あくまでもクリアな空の時の月の状態です。
現実に見ている月の様子は、いつも同じ状態ではありませんのでいろいろな月の姿を撮ってみてください。
月を撮り始めると、色々な月が撮影できます。
月を撮影する機会があったらインターバルにも挑戦してみてください。