天使の梯子の撮影方法!雲の隙間の光芒・薄明光線の発生条件!幻想的な風景撮影
天使の梯子はいつ見える?
天使の梯子の撮影方法は?
雲が多くて風景の撮影も萎える!
雲が途切れると光が差し込んで良い感じ!
空の表情は季節や天候によっても変化がありますね?
雲が途切れて太陽の光が差し込んでいる様子…
「天使の梯子(てんしのはしご)」と表現する事があります。
旅行やドライブで車窓から偶然見えたら車を降りて「天使の梯子」を撮っておきましょう!
頻繁に見れそうで思ったよりも見る機会が少ない「天使の梯子」空の様子を気にしていると見える機会が増えます。
天使の梯子
雲が途切れて太陽の光が差し込んでいる様子を天使の梯子と呼ぶ事がありますが、どのような意味なのでしょうか?
また、天使の梯子はどのような場所でどのような時に見えるのでしょうか?
天使の梯子が発生する条件などを知っておけば撮影したり見る機会が増えるかもしれません。
天使の梯子とは?
天使の梯子とはどのような現象?
言葉で表現するよりも写真を見ると想像がつくかもしれませんね?
天使の梯子は気象用語としては「薄明光線」と呼ばれ「光芒(こうぼう)」という言い方もあります。
「天使の梯子」・「薄明光線」・「光芒」・「レンブラント光線」など様々な言い方がありますが、雲の隙間からではなくても光の筋が現れていれば「光芒」になります。
光芒の意味は「一筋に伸びる光の線」とありますので、雲の隙間から漏れる光だけでなく木漏れ日なども「光芒」になります。
天使の梯子も光芒も、見た人が表現しただけですので感覚の問題かもしれません。
長く伸びた木漏れ日も天使を想像すれば天使の梯子と言っても良いかもしれませんね?
もしかしたら「天使の梯子」よりも「妖精の階段」と表現した方が似合う場合もあるかもしれません。
色々な天使の梯子
厚い雲が多くあると天使の梯子が見える事があります。
私が撮影したものに限られてしまいますが、「天使の梯子」と呼べそうな写真を選んでみました。
海辺で朝日の撮影に出かけたりすると、たまに「ハズレの日」があります。
海からの日の出が撮影できなかったり、思い通りの日の出の情景が雲によって撮影できなかったり…そのような日は、太陽が高くなるまでしばらく待っていると、天使の梯子が見える事があります。
海で天使の梯子が発生すると、海面に落ちる光がスポットライトのようになる事があります。
市街地でも天使の梯子を見る事ができます。掲載写真は都内のビル群ですが、少し高い所から撮影すると都内の街並みの上に天使の梯子が現れます。
地上からでも見えますが、ビルの高い場所からだと街並みに落ちる光が見える為、都庁や東京タワー・スカイツリーなどの展望台のような高い場所から見ると、より素敵に見えるかもしれませんね?
これまでは太陽の光による「天使の梯子」でしたが、太陽だけでなく月の光でも天使の梯子ができます。
月の光による天使の梯子は、太陽よりは光量が少ない分、撮影の方法が違いますが月明かりの方がより幻想的かもしれませんね?
次の写真は、広い範囲に広がった光芒ですが、このようなものを薄明光線と呼んでいます。
光芒でも良いですが、天使の梯子というように上からの光ではなく空全体に伸びる光。日の出後や日の入り前によく見られます。
水平線や地平線に厚い雲があると、雲を視認できていなくても雲の影によって光が遮断されています。
朝夕の薄明光線も不思議な感覚になる空の情景ですね?
天使の梯子が見える条件
これまで色々な「天使の梯子」「光芒」をご紹介しましたが、このような現象はどのような条件で見えるのでしょうか?
天使の梯子の発生条件
天使の梯子はがよく見える時期としては秋から冬にかけてよく発生するとされていますが、条件次第で年中見る事ができます。
天使の梯子が発生するには厚い雲が無いとできません。
あるいは大きな影を作る事ができる物体の存在。
たとえ厚い雲があっても薄い雲も同時に広がっていれば光が遮断されますので薄い光と強い光の区別がしにくいですね?
厚い雲に切れ間が綺麗にできている事が条件になります。
積層雲や積乱雲、層雲、乱層雲、巻積雲、高積雲などの雲が発生しやすい雲の種類です。
天使の梯子の発生時間
天使の梯子が現れる時間帯はあるのでしょうか?
昼間だと真上からの光になり光自体が広がらないとされています。
扇状になりにくいという事もありますね?
どのような時間でも見る事ができますが、真昼よりも朝夕の方が見やすいとされています。
朝夕の時間だと、逆に上の方向へと延びる光芒も見られると思います。
このような時に人物と撮影すると、まるで後光が差した感じになりますので「神々しい人物」に撮影する事ができるかもしれませんね?
天使の梯子の撮影方法
天使の梯子を撮影する時に特別な方法はあるのでしょうか?
考えてみれば特に方法というものはないと思いますが、太陽そのものを構図に入れると逆光になっている事で白飛びなど太陽の周りが真っ白になっている事があります。
伸びた光だけを撮影して太陽そのものは構図に入れないなども考えられます。
何れにしても順光ではなく逆光での撮影になりますので、光源となる光の強さの度合いによって絞りを調節してみてください。
フィルターに関しては、NDフィルターは場合によっては有効ですがPLフィルターは意味が無いかと思います。
天使の梯子に関連のある記事
天使の梯子の撮影に直接関係は無いにしても、知っておいて損はないかもしれません。
余裕があれば撮影もスチールだけでなく動画もしくはタイムラプスのためのインターバル撮影も良いと思います。
天使の梯子まとめ
天使の梯子を特別取り上げる必要も無いかもしれませんでしたが、興味のある方も多少はいらっしゃるようですので天使の梯子っぽい写真をサルベージしてみました。
意外にも沢山ありましたのでピックアップに苦労しましたが、薄明光線に関しては何十枚とあり、ピックアップしたものが一番良い訳ではありません。
途中で良い写真を探すのが面倒になっただけで…
「あ〜もう雲でいっぱい!」と嘆くような天候の時、もしかしたら天使の梯子が出現するかもしれませんよ!
天使の梯子の撮影にも挑戦してみてください!