可変式NDフィルターバリエーション!手頃価格のバリアブルND!高濃度NDこそ可変式?
- 可変式NDフィルターの利点は?
- 可変式NDフィルターの欠点は?
- 可変式のフィルター使う理由とは?
NDフィルターは水辺の撮影だけでなく様々なシーンで使用できるフィルターです。
NDフィルターは撮影シーンや環境によって様々な種類があります。
その為、NDフィルターだけでも数枚必要になり、都度交換する必要があります。
撮影時にフィルター交換する手間が無ければ無駄が無くなります。
1枚のフィルターで数枚分のNDフィルターがカバーできると便利ですね!
それが「可変式NDフィルター」です。
では、可変式のNDフィルターにはどのような種類があるのでしょうか?
可変式NDフィルター
可変式(バリアブル)NDフィルターは、安価な海外製のものが中心でした。
国内ではフィルターの代表メーカでもあるケンコートキナーが販売。
ところが発売時は高価格で、なかなか手の届かない代物でもあります。
可変式NDの必要性
NDフィルターは減光させてシャッタースピードを調整して撮影する為のアイテム。
滝や渓流の撮影など水の流れや
被写体と背景の光加減の緩和などシーンや環境で
使用するNDフィルターを選択して使用します。
場合によっては太陽など強い光源の撮影にも使用します。
撮影シーンで同じものを撮影していても効果の違いがある為、NDの種類を数枚用意します。
↓
晴れていたのに太陽に薄い雲がかかり太陽の光も弱くなりました。
↓
NDフィルターを交換し環境に合わせたいと思います。
↓
フィルターを交換したと思ったら、また雲が抜けました。
このような環境下なら交換する手間が無い「可変式」が便利です。
可変式NDフィルターの利点
可変式である事で様々な利点があります。
先述したように可変式である事で交換の手間が省けるという事だけではありません。
高濃度のNDフィルターを付けているとピント合わせができません。
その点可変式の場合は低濃度の状態でピント合わせした後、
高濃度側に可変すれば取り外す必要はありません。
交換の手間が省ける
臨機応変に濃度調整できる
ピントが合わせやすくなる
動画撮影において利便性がある
可変式NDフィルターの欠点
可変式は便利ではありますが欠点はあります。
レバーがついている物はフードが付けられない
MAX付近でXムラができる
レバーがついているタイプは、取り外す事ができるものがあります。
可変式NDフィルターの種類
可変式のNDフィルターは各メーカーから数種類の製品が販売されています。
ケンコートキナー
ケンコートキナーのフィルターは高価ではありますが信頼されている優良商品です。
可変式のものは発売当初(標準小売価格)は、かなり高価格でした。
例えば、「Cokin NUANCES バリアブル NDX2-400」の77mmの場合¥31,000になっています。
2020年7月現在ケンコートキナーの公式オンラインショップでの価格は¥24,013になっています。
数枚分のNDフィルターがカバーできることを考えると高価格とも言えませんが、
フィルター1枚の価格としては、手を出しにくい価格です。
Amazonでの価格を見るともう少し安くなります。
PL FADER ND3-ND400
Cokin NUANCESの場合はかなり高価ですが、
PL FADER ND3-ND400の場合はかなりお手軽になります。
ND3~ND400の間を無段階で調節
ND3からND400までの間(35mm判換算で50mm以上の焦点距離のレンズを使用する場合)で、濃度を無段階で調節できる。天候の変化に合わせた微細な濃度調整が可能だ。レバーが2つ付属
付け外し可能なレバーが付属しており、ファインダーをのぞいたままでも片手で調整できる。紛失時に備え、レバーは2つ付属。もちろん取り付けなくても回転は可能だ。偏光効果について
偏光膜を2枚使用している関係上、濃度・角度により偏光効果がかかる場合がある。変更効果が欲しくない場合は効果が無くなるまで濃度を調整しよう。X状のムラについて
効果MAX.又はMAX.付近で使用すると、X状の暗いパターンが現れる。これは構造上防ぐことができない。効果MAXよりも手前で止まるようストッパー内蔵のものもあるが、できるだけ幅広い効果を使用していただきたいとの思いから、また、使用するレンズの焦点距離によってもムラが出はじめる領域が変わってくることから、Kenkoはストッパーを付けていない。
可変式である事で動画撮影においての利点があります。
動画撮影時のカメラ設定において、フレームレート(fps)を決定すると、適正なシャッタースピードもおおよそ決まってくる。一般的にはフレームレートの2倍までが適正と言われている。例えば、60fpsの場合の適正シャッタースピードは1/125s、30fpsなら1/60sというように。
ところがこれを守らずシャッタースピードを速くしすぎると、動画として見た時に動きがつながらずパラパラとした不自然な動画に見えてしまう。晴天時の屋外での撮影時において、この適正なシャッタースピードを維持するためには可変NDフィルターはもはや必須と言える。
52mm:¥6,114
55mm:¥6,848
58mm:¥7,394
62mm:¥7,154
67mm:¥8,381
72mm:¥9,472
77mm:¥9,958
82mm:¥10,817
※価格は変動します。表示価格は執筆時のもの。
Kenko NDフィルター バリアブルNDX II
Kenko NDフィルター バリアブルNDX IIはフィルター種類が少なく77mmと82mm。
価格も高価ですので、躊躇してしまいます。
動画撮影での使用
先述した引用にもありますが…
60fps=1/125s
30fps=1/60s
日中の撮影で、風景と被写体などを動画を撮影する際、
可変式NDフィルターを使用する事で滑らかな動きを再現する事ができます。
特に晴天時の動画撮影が多い場合は、可変式NDを用意する事でより良い動画になるでしょう。
海外ブランド
海外ブランドとしてはかなりの数のものがあります。
K&F Concept ND2-ND400
レンズ口径も豊富で最小径で37mm。
ポラロイド
その他にも沢山ありますが割愛いたします。
NDフィルターの記事
可変式NDフィルターまとめ
私も可変式NDフィルターを使用していますが、海外の安価なものの為、出番は少ない方です。
一眼レフで動画を撮影する事も少ないですが、動画撮影の時は使用しようと思います。
フィルターによってはレンズキャップがつけられないタイプもあります。
ワンサイズアップのレンズキャップだと取り付け可能なものもあります。
購入の際は、レンズフードやレンズキャップの取り付けに関しても調べておいた方が良いでしょう。