流星群の撮影方法:撮影地や方角・流れ星はスマホでも撮れる?毎年の流星群撮影のコツ
流星群はどこで見える?
流星群は撮影できる?
スマホでも流星群を撮れる?
星空を見上げて流れ星が見えると、ちょっとラッキーな気がしませんか?
一晩に流れ星がたくさん見える「流星群」が見える夜が年に数回あります。
流星群は毎年同時期にそれぞれの流星群が見られます。
流星群を見たり撮影したいと思う事があると思います。
流星群の撮影は理論的には簡単ですが意外と撮れないもどかしさもあります。
流星群の撮影方法をまとめてみましたので参考にしてください。
流星群とは?
流星群に関しては、年間の流星群の記事に記載していますので下記のリンクをご覧ください。
国内で見られる流星群
流星群は毎年同じ時期に観測する事ができます。
4月 こと座流星群
7月 みずがめ座流星群
8月 ペルセウス座流星群
10月 オリオン座流星群
11月 しし座流星群
12月 ふたご座流星群
毎年恒例のように観測・撮影する事ができますが、天候によって見る事ができない場合も多い。
目に見えなくても流星群は発生している事になります。
流星群の撮影
毎年のように流星群が見えるという事は?
↓
撮影したい!という方も多いと思います。
実際、流星群の撮影を毎年恒例のように撮影している方はたくさんいます。
毎年撮影している方や星の撮影に慣れている方には必要ありませんが初心者や初めて流星群を撮影したい場合は参考にしてください。
流星群の撮影方法とコツなどをご紹介したいと思います。
・ミラーレスカメラ
・コンデジ
・スマホ
アプリの利用などでスマホでも撮影は不可能ではない。
スマホの場合はアプリを使う事で「撮りやすくなる」というだけです。
極端に言えばスマホカメラでも撮影する事は可能です。
こちらではスマホでの流星群撮影方法は簡略しますが、
スマホアプリでも撮影できなくはないので挑戦してみてください。
スマホでの流星群撮影はかなり難易度が高いのは事実です。
用意するもの
カメラは一眼レフがおススメですがミラーレスでもコンデジでも結構です。
用意するものは?
カメラ▶︎一眼レフ・ミラーレス・コンデジ
レリーズ▶︎手動の場合に必要
三脚▶︎カメラを固定できるもの
ライト▶︎小型の懐中電灯
防寒具▶︎ブランケットなど
カメラにインターバル撮影の機能がついているのがベスト。
一眼レフでもインターバル撮影できないものがあります。
その場合はタイマー付きのレリーズがありますのでお求めください。
タイマー付きレリーズはレリーズとしてだけでなくインターバル撮影やタイマー機能があります。
今後も何かと活用できますので持っていて損はありません。
カメラにインターバル機能も無ければレリーズのタイマーも無い場合は、手動になります。
手動のシャッターは、いつも使っていると思います。
↓
数時間も20〜30秒ごとにシャッターを押さなければなりません。
タイマーレリーズの一例
タイマーレリーズは各メーカ用に販売されています。
使用カメラ用のタイマーをご利用ください。
撮影する流星群の候補
一晩頑張ってもほんの数個の流れ星しか見れなかった!
流星群によっても多く見られるものとそうで無いものがあります。
目に見えて比較的多くの流れ星が観測できる流星群として
8月の「ペルセウス流星群」と12月の「ふたご座流星群」が観測・撮影にお勧めです。
ペルセウス座流星群は8月と夏の夜ですので問題ありませんが…
12月のふたご座流星群は冬ですのでかなり寒い観測日になりそうです。
それを考慮すると「ペルセウス座流星群」が最も撮影や観測に適していると言えます。
流星群の撮影地選び
流星群の撮影や観測は、星が見えている必要があります。
↓
星が見える場所に行く必要があります。
8月のペルセウス流星群などは、東京都内の23区でも見えます。
できる限り暗い場所で光を遮っている公園などがお勧めです。
流星群は都内でも見る事ができますが、よほど明るい流れ星でないと肉眼では見えません。
東京の場合だと奥多摩や高尾山なども考えられます。
関東近郊で流星群の観測や撮影のための撮影地候補はたくさんあります。
ご紹介している天の川の撮影地などが参考になると思います。
・山梨県だと富士山周辺
・富士山の五合目辺り
アクセスも容易で撮影もしやすい。
「本栖湖」や「田貫湖」などは富士山を入れた絶好の撮影地になります。
流星群を撮影したり観測する撮影地・観測地は天の川が見えるほど星空が綺麗な場所である必要はありません。
都心よりも都下が良く星が見えるように、できる限り光害が少ないというのが最低条件です。
流星群のお勧め撮影地
星の撮影がされる場所は当然星がよく見えます。
↓
満天の星の下で流星群の撮影に挑戦したい場合は光害の少ない山間部がお勧めです。
流星群の撮影方法
流星群の撮影は準備さえできていれば、自動的にシャッターを切るだけです。
カメラで流星群撮影
一眼レフを初めコンデジ・ミラーレスカメラなど流星群は市販されているカメラで撮影できます。
撮影地が決まったらいよいよ撮影!
放出点を中心に撮影したい場合は極大日の星座の方角を狙いますが、基本的には星座の方向にカメラを向ける必要はありません。
どの方角でも流れ星が流れますので星座の方向でなければ見えないという事はありません。
撮影するなら光害を避ける!
被写体(建造物等)があれば、その方向になど好きな方角にカメラを向けて大丈夫です。
撮影したい方角に月が出ている場合は、月を背にしてカメラを設置します。
スマホで流星群撮影
スマホで撮影する場合は、星が撮影できるアプリを使用してみてください。
長時間露光できるアプリがおススメです。
長時間の画像保存で画像の数が膨大!
制御しないとメモリがパンク状態に!
2019年8月13日の撮影でスマホによる流星群の撮影ができました。
nightcapでペルセウス座流星群の撮影ができました。
流星群の撮影手順
撮影する方角が決まったら、三脚にカメラをしっかり設置。
全てをマニュアルの設定にしてVRのレンズはOFFにします。
星のピントの合わせ方
マニュアルで星にピントを合わせます。
明るい星に向けてモニターの表示を最大にしモニター上で確認しながらピントを合わす。
モニターによるピント合わせが困難な場合は、遠くの街灯などにピントを合わせる。
ピントが合ったら、ピントを回すベゼルをマスキングテープなどで固定。
ピントの位置を固定する事で、カメラの向きを変えたり移動する際のピントのズレを防ぎます。
撮影設定
カメラの各設定は、撮影地の環境や使用のレンズ・カメラで異なります。
ISO・F値・SPの設定
設定の目安を記載しておきますが、環境に合わせて調節してみてください。
ISO=1600
F値=1.8
SP=10秒
例2
ISO=3200
F値=3.5
SP=30秒
レンズの明るさや環境によっても変わると思います。
使用しているレンズの最小のF値を基準としてISOやシャッタースピードを変えます。
1カット撮影してみて星が写っているか?空の明るさなどを見てISOを調節します。
明るいレンズを使用していて秒数が少ない場合は、20秒や30秒にした方が流星をゲットする確率が高くなるかもしれません。
長時間撮影したい場合は、F値を上げても良いが、秒数を長くすればする程、星が点で写せません。
夜景と撮影する場合は、ある程度絞った方が綺麗です。
インターバル撮影機能の設定
インターバル機能の設定はシャッタースピードで変わります。
前述したように8〜30秒あたりが無駄が少ないと思います。
もっと長くしても良いですが、1カットで使用する場合は、
地球の自転によって星が伸びて写るのであまり長すぎると通常の星も短く流れているように見えます。
ワンカットで流星を捉えた綺麗な状態に仕上げたいなら流星でない星もできる限り「点」で撮りたい。
インターバル撮影の間隔は「2秒程度空く」のでシャッタースピードが長いほど一瞬の流星を捉える確率が高い。
シャッタースピードに関しては各人の自由。
長くシャッターを開いていると、長い火球も飛び込むかもしれません。
上の写真はもっと長い火球でしたが画面から外れて3つに分かれました。
失敗しない流星群の撮影
流星群を撮影し始めると、限ってカメラの方角と逆に流れ星が見える事があります。
こんな時は…我慢
できれば最低1時間は同じ方角で撮ってみて、飽きたら別の角度で撮ってみます。
2台撮りの場合は、方角やタイミングをずらしても良いです。
シャッターのタイミングをズラせばどちらかに流星が写っている可能性が大!
カメラによってはファインダーを閉じる事ができるものもありますが、
ファインダーを塞ぐパーツが付属されていると思いますので、それを使います。
ファインダーを塞ぐパーツがない場合は、何か被せておくか黒いテープを用意します。
私はパーマセルテープをカメラバッグに用意しています。
忘れた時に使ったり、ピントを固定するのに使用しています。
テープとしてはちょっと高額ですが、1本持っておくと便利です。
マスキングテープなどでも大丈夫です。
ファインダー側から光が入ると、どのような画像になる?
下の写真がその一例です。
長時間露光している間は、常にファインダーからも光が入っています。
通常の光よりも強い光が入ると下記の画像のようになります。
後ろから車が入ってきてヘッドライトの光で画像がオシャカになった事はありませんか?
後ろからだから安心していると最悪な結果になります。
隣人のカメラマンが設定を見るためにライト当てた!
このような事は自分の場合もあります。
たまたま居合わせた人が話しかけてきてタバコを吸うのにライターで火をつけた…
後ろからの光がファインダーを通してワンカットダメにしているのです。
実感してみたい方はレンズキャップをつけたままシャッター開放時にファインダーに懐中電灯などで光を当ててみてください。
どの程度の光で、どのようになるか?を試してみてください。
流星群の撮影画像の処理
流星群を撮りに行って、1,000枚くらいの写真を撮っても1枚も写っていなかった!そんな事も経験です。
流星群の撮影候補として「ペルセウス座流星群」と「ふたご座流星群」を候補に挙げているのは?
極大の時の流星群の撮影で一番確率が高いからです。
例え極大の日時が多少ズレていても撮影できる可能性は高い。
インターバル撮影の参考記事
流星群の撮影においてインターバル撮影で失敗?
チェックしておきたい項目
流星群の撮影方法動画
流星群のタイムラプス例
流星群の撮影方法まとめ
流星群は写るか写らないかは環境とタイミングです。
運次第ともいえますが、画角内に捉えられると嬉しいものです。
また、火球のように長い流星がシャッターで途中で途切れている時などは、悔しい思いもします。
一喜一憂する被写体ではありますが、撮り始めるとハマってしまう天体イベントかもしれません。