2023年7月の天の川の方角と位置は?撮影・観測日時の候補日は?夏の天の川の見え方
7月に天の川が見える日時は?
7月の天の川の見え方は?
7月は七夕もあるという事で夜空を見上げる機会が増えるかもしれません。
7月は天の川も綺麗に見ることができます。
都心を始め光害が多い場所では見る事ができませんが、高地や地方の光害が少ない場所なら綺麗に見る事ができます。
当然の事ながら天候の関係もありますが、月の影響が無い事が重要になります。
この天の川カレンダーは毎月の天の川の見え方と月の影響が無い日をピックアップしたものです。
7月に天の川を見る為に今月の天の川が見える方角や時間帯などをチェックしてください。
七夕の日には天の川が見える?
7月の天の川が見え易い日をチェックしてみてください。
今日の天の川が見えやすい日時は?
・7月の天の川の見え方
・7月の天の川が見える位置と方角
・7月の天の川が見えやすい日時
・7月の天の川の撮影計画
↓
2023年の天の川カレンダー(索引)
7月の天の川銀河 はじめに
7月の星空と天の川銀河の見え方や見え易い日時を紹介しています。
天の川は特別の日に見える訳ではなく見え易いか?見えにくいか?
自転の関係で毎月、天の川の見える方角が異なります。
同様に年と日時によっても方角や見え方が違います。
月が出ていると見えにくい為、月の満ち欠け・月の出入も関係します。
目的月がある場合は月別ページへ。
2023年7月の天の川銀河
2023年の7月に天の川が見える方角や日時をチェックして撮影計画を立ててください。
七夕
7月7日は七夕になります。
七夕のような天の川に関連する伝説は、欧米にも存在します。
以下に、いくつかの例を挙げてみます。
1. ギリシャ神話の天の川
ギリシャ神話に登場する天の川は、ゼウス神が生まれた際に、彼の母であるレアが彼を隠すために作った川とされています。
また、別の伝説によると、天の川は、大地の神であるガイアが海神ポセイドンとの間に生んだ息子、ゴルゴナ (Gorgon) の血が海に流れてできたとされています。
2. ナバホ族の伝説
アメリカのナバホ族に伝わる伝説では、天の川は、鷲が飛んでいる川であり、鷲は、ナバホ族の祖先たちを守っているとされています。
また、ナバホ族には、天の川を渡ることができるとされる神話的な生き物「ヤンディ」が存在し、彼らは天の川を渡って神々と交流するとされています。
3. ローマ神話の天の川
ローマ神話には、天の川を表す言葉として「ミルキーウェイ (Milky Way)」があります。
これは、ギリシャ神話の伝説と同様に、乳を飲む女神ユーピテル (Jupiter) が、子供たちに乳を与える際にこぼした乳が天に広がってできたとされています。
4. ハワイアンの伝説
ハワイアンの伝説によると、天の川は、神々や祖先たちの住む場所であり、彼らは天の川を渡って人間界と交流していたとされています。
また、天の川は、女神ヒナの髪の一部とされ、ヒナが髪を梳く際に落とした髪が天に広がってできたという説もあります。
以上のように、欧米にも天の川に関する様々な伝説が存在します。
これらの伝説は、地域や文化によって異なりますが、天の川が人々の想像力をかきたてる美しい存在であることを示しています。
7月の天の川はどう見える?
夏は、天の川が立ち上がった姿を撮影できる良い季節。
次項では天の川の見え方をアプリの画像でチェックします。
7月の天の川の方角と位置
7月に天の川が見える方角(方向)と位置を確認します。
↓
地平線近くに横たわる天の川が立ち上がってくる醍醐味。
↓
横たわる天の川と立ち上がった天の川が撮影できます。
※アプリは記事下段に記述しています。
※画像は新月及び前後の日をピックアップしております。
2023年7月18日20時
2023年7月18日21時
うっすらと北の空まで伸びているのが確認できます。
7月の太陽と月の関係
7月の太陽と月の出没カレンダーで天の川が見えやすい日を選んで撮影計画を立てます。
2023年7月の太陽(日の出・日の入)と月(月の出・月の入)の時間を確認します。
候補日として適した日「★印」
時間次第で撮れる・見える日「▲印」
表は東京基準の太陽と月の時間関係。
2023年7月の太陽と月 | |||||
7月 | 日出 | 日没 | 月出 | 月没 | 月齢 |
1日 | 4:29 | 19:01 | 16:56 | 1:48 | 12.9 |
2日 | 4:29 | 19:01 | 18:08 | 2:34 | 13.9 |
3日 | 4:29 | 19:01 | 19:14 | 3:31 | 14.9 |
4日 | 4:30 | 19:01 | 20:12 | 4:39 | 15.9 |
5日 | 4:30 | 19:01 | 21:00 | 5:54 | 16.9 |
6日▲ | 4:31 | 19:00 | 21:39 | 7:12 | 17.9 |
7日▲ | 4:31 | 19:00 | 22:12 | 8:27 | 18.9 |
8日★ | 4:32 | 19:00 | 22:42 | 9:39 | 19.9 |
9日★ | 4:33 | 19:00 | 23:09 | 10:48 | 20.9 |
10日★ | 4:33 | 18:59 | 23:36 | 11:55 | 21.9 |
11日★ | 4:34 | 18:59 | – | 13:00 | 22.9 |
12日★ | 4:34 | 18:59 | 0:05 | 14:06 | 23.9 |
13日★ | 4:35 | 18:58 | 0:36 | 15:11 | 24.9 |
14日★ | 4:36 | 18:58 | 1:12 | 16:14 | 25.9 |
15日★ | 4:36 | 18:57 | 1:54 | 17:14 | 26.9 |
16日★ | 4:37 | 18:57 | 2:42 | 18:09 | 27.9 |
17日★ | 4:37 | 18:57 | 3:36 | 18:57 | 28.9 |
18日★ | 4:38 | 18:56 | 4:33 | 19:37 | 0.4 |
19日★ | 4:39 | 18:55 | 5:33 | 20:11 | 1.4 |
20日★ | 4:40 | 18:55 | 6:32 | 20:41 | 2.4 |
21日★ | 4:40 | 18:54 | 7:31 | 21:07 | 3.4 |
22日★ | 4:41 | 18:54 | 8:28 | 21:31 | 4.4 |
23日★ | 4:42 | 18:53 | 9:25 | 21:53 | 5.4 |
24日★ | 4:42 | 18:52 | 10:22 | 22:16 | 6.4 |
25日★ | 4:43 | 18:52 | 11:20 | 55:41 | 7.4 |
26日★ | 4:44 | 18:51 | 12:21 | 23:09 | 8.4 |
27日★ | 4:45 | 18:50 | 13:26 | 23:41 | 9.4 |
28日▲ | 4:45 | 18:49 | 14:34 | – | 10.4 |
29日▲ | 4:46 | 18:49 | 15:45 | 0:22 | 11.4 |
30日▲ | 4:47 | 18:48 | 16:53 | 1:12 | 12.4 |
31日▲ | 4:48 | 18:47 | 17:56 | 2:14 | 13.4 |
時間は場所によって異なります。
撮影予定地の正確な時間を!
7月の天の川撮影攻略
環境によって撮影計画は大きく変わりますね?
その上でも月の出入日時は重要です!パターン1
- 天の川の観測・撮影候補日時を計画。
- 撮影に大きく関わる月の様子を確認。
- 日の出入・月の出入時間をチェック!
パターン2
- 撮影に大きく関わる月の様子を確認。
- 日の出入・月の出入時間をチェック!
- 天の川の観測・撮影候補日時を計画。
自己都合か天の川メインででスケジュールを組むか?で撮影計画が変わってしまいます。
オフを選べないのと自由に動ける場合では撮影計画が異なりますので候補日の月齢や月の出入は重要です。
夏になった事で日没過ぎから撮影可能です。
7月の天の川撮影は、
辺りが暗くなったら撮影開始し、朝方まで撮影するイメージです。
当然の事ですが、上旬と下旬では時間帯も若干異なります。
新月を挟んで、前半は月の出まで撮影し後半は月没から撮影するイメージです。
天の川をインターバル撮影
通常、天の川を撮影するならインターバル撮影をお勧めしています。
特に3月〜6月は天の川のインターバル撮影に最適の期間です。
7月もインターバル撮影をお勧めします。
タイムラプスにするイメージで撮影してみましょう。
撮影時にタイムラプスにする技術やアプリがなくても、いずれは簡単に作成する事ができます。
天の川の撮影に慣れたらインターバル撮影をしてタイムラプスにも挑戦!
動画にする事で天の川の撮影も更に楽しくなります。
2023年7月の天体イベントは?
天の川の撮影では様々な天体イベントと絡める事もあります。
例えば流星群やISSの光跡などと天の川を撮影できます。
7月は目立った天体イベントはありませんが、月面Xを撮影する事ができます。
2023年の7月の月の満ち欠け
- 7月の満月:7月3日
- 7月の下弦:7月10日
- 7月の新月:7月18日
- 7月の上弦:7月26日
撮影できるお勧めの星座
ちょうど天の川と同じ方角になる為、いやでも目に飛び込んで来ます。
天の川撮影の参考に!
天の川の観測や撮影に役立つ撮影攻略や星の撮影の参考に!
2023年7月の天の川銀河まとめ
7月は天の川も撮影しやすい気候と環境になります。
気温も暖かくなりますが、山間では、まだまだ寒い時期です。
7月は梅雨の季節でもあります。
暖かくなった事で湿気も多くなってきます。レンズヒータを準備して湿気対策も万全にしましょう。
天の川の撮影をしていて、一番残念なのがピントが合ってない事と、気づかないうちにレンズが曇っている事です。
レンズヒーターが必要なのは冬だと思っている方が多いようですが、春夏に必要不可欠です。