2026年5月は、天の川撮影においてシーズン本格化を実感できる月です。
未明中心だった春の天の川は、夜半前から安定して立ち上がり、南東の空に天の川の核心部がしっかりと姿を現します。
気温も安定し、空気の透明度も比較的良好。
さらに新月期と週末の重なり次第では、遠征撮影にも最適なタイミングが訪れます。
とはいえ、黄砂や湿度上昇の影響が出やすい時期でもあるため、空の状態を見極めた判断が重要です。
5月は「撮れるかどうか」ではなく「どこまで攻められるか」を考えるステージに入ります。
前月・次月の天の川カレンダー


2026年5月の天の川撮影
5月は「春銀河から夏銀河への橋渡し」の月。
天の川の濃い部分が深夜前から見え始め、構図の自由度が一気に広がります。
縦構図だけでなく、横倒し構図や風景との組み合わせも楽しめる時期です。
ただし、低空は光害や水蒸気の影響を受けやすいため、撮影地選びが結果を左右します。
標高の高い場所や海沿いなど、空気の抜けが良い場所を選ぶと成功率が上がります。
月齢と天気の読みを正しく行えば、作品クオリティを一段引き上げられる月です。

上記写真は2020年5月に撮影したものです。
4月の天の川の写真同様、実家の庭から撮影(標高約80m)しています。
この日は比較的環境が良くちょうど新聞配達の時間でした。
撮影しているのに気がついてバイクの向きを変えてくれています。
2026年5月18日撮影の天の川
2026年5月18日に天の川の撮影をしました。
以下がレポになりますのでよろしかったらご覧ください。


天の川の撮影設定(初心者用基準)
※あくまでも基準ですので、環境や機材によって変更してください。
(私の場合は8〜10秒で撮影しています。)

2026年5月の天の川撮影:判断用★評価表
| 日付 | 総合評価 | 月齢影響 | 撮影推奨度 | 判断目安 |
| 5/01 | ★☆☆☆☆ | 満月直前 | × | 月明かり強・条件悪 |
| 5/02 | ★☆☆☆☆ | 満月 | × | 月明かり最大・撮影不可 |
| 5/03 | ★☆☆☆☆ | 満月直後 | × | 月明かり非常に強 |
| 5/04 | ★★☆☆☆ | 月明かり強 | △ | 月出遅めだが影響大 |
| 5/05 | ★★☆☆☆ | 月明かり強 | △ | 深夜まで月光あり |
| 5/06 | ★★☆☆☆ | 月齢大 | △ | 流星群極大だが月明かり注意 |
| 5/07 | ★★★☆☆ | 月明かり減 | ◯ | 夜半過ぎに暗時間あり |
| 5/08 | ★★★☆☆ | 月明かり減 | ◯ | 深夜以降の撮影推奨 |
| 5/09 | ★★★☆☆ | 下弦付近 | ◯ | 暗時間確保しやすくなる |
| 5/10 | ★★★★☆ | 影響少 | ◯ | 未明の条件良好 |
| 5/11 | ★★★★☆ | 影響少 | ◯ | 撮影適期へ |
| 5/12 | ★★★★☆ | やや影響あり | ◯ | 未明の暗時間狙い |
| 5/13 | ★★★★☆ | やや影響あり | ◯ | 暗時間拡大 |
| 5/14 | ★★★★★ | ほぼ無し | ◎ | 撮影最適期 |
| 5/15 | ★★★★★ | 影響なし | ◎ | 終晩好条件 |
| 5/16 | ★★★★★ | 新月直前 | ◎ | 撮影ベスト |
| 5/17 | ★★★★★ | 新月 | ◎ | 2026年5月新月当日 |
| 5/18 | ★★★★★ | 新月直後 | ◎ | 撮影ベスト継続 |
| 5/19 | ★★★★★ | ほぼ無し | ◎ | 終晩好条件 |
| 5/20 | ★★★★☆ | わずかに影響 | ◯ | 早い時間の月没後狙い |
| 5/21 | ★★★★☆ | 後半月入り | ◯ | 月没後の暗時間活用 |
| 5/22 | ★★★☆☆ | 後半月影響 | △ | 月没が遅くなるため注意 |
| 5/23 | ★★☆☆☆ | 月明かり影響 | △ | 前半の月明かり強 |
| 5/24 | ★★☆☆☆ | 月明かり強 | △ | 暗時間大幅減 |
| 5/25 | ★★☆☆☆ | 月明かり強 | △ | 撮影チャンス短 |
| 5/26 | ★☆☆☆☆ | 条件厳しい | × | 月明かり支配的 |
2026年5月の天の川撮影:可能時間(エリア別)
この表に記載している終了時間は、天文学的な完全な暗闇の終わり(天文薄明)ではなく、撮影現場で実際にカメラのセンサーが天の川のコアを綺麗に捉え続けられる「実用的な限界時間(空が本格的に青くなる直前)」を基準にしています。
天の川の見え始めは、あくまでも水平線から見えてくるおよその時間です。
山間部等の遮蔽物がある場合は、表記時間より遅くなります。
① 5月中旬の未明、天の川のコアは「最高の位置」にあります
5月中旬の午前3時前後、天の川の最も濃い中心部(コア)は南西の空の高度30度〜40度という、風景と絡めるにも、コア単体を狙うにも年間で最も形が良く、美しく写るベストポジションに君臨しています。
② 天文薄明が始まっても、30〜45分間は「写り」を維持できます
天文学上の計算では3:00前後に「完全な暗闇」は終了しますが、実際の現場ではそこからすぐに天の川が消えるわけではありません。
東の低空が本格的に青みを帯び始める「航海薄明(札幌は3:00頃、東京は3:35頃、沖縄は4:35頃)」の直前までは、黎明期のドラマチックな美しいグラデーションの中に浮かび上がる大迫力の天の川をばっちり残すことができます。
③ 5月中旬は1年で最も「効率よく天の川が撮れる」最強の月 5月は夜が明けるのが早まる時期ですが、そのぶん夜の早い段階(20時半〜21時台)には、すでに天の川のコアが撮影適正高度まで昇ってきています。
月明かりのない新月期であれば、暗闇が始まった直後から、翌朝に空の色が変わり始める限界ギリギリまで、一晩中ずっと濃い核心部を狙い続けられる年間屈指のハイシーズンです。
下旬はお盆のように遅く沈む月を待つ「月没待ち」となります。月が地平線に沈み、一気に露出が上がって大銀河が姿を現す「完全な暗転の瞬間」を狙って、ぜひ現地でのスケジュールを組み立ててみてください!
※銀河中心 高度20°以上を実用基準としています
※天文薄明終了後〜天文薄明開始前を撮影可能時間としています。
| 日付 | 北海道 | 東北 | 関東 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5/09 | 22:02-翌0:20 | 21:52-翌0:30 | 21:47-翌0:40 | 21:52-翌0:45 | 21:52-翌0:45 | 22:02-翌0:55 | 22:12-翌1:05 | 22:07-翌1:00 | 22:22-翌1:20 | 22:32-翌1:40 |
| 5/10 | 21:58-翌0:55 | 21:48-翌1:05 | 21:43-翌1:15 | 21:48-翌1:20 | 21:48-翌1:20 | 21:58-翌1:30 | 22:08-翌1:40 | 22:03-翌1:35 | 22:18-翌1:55 | 22:28-翌2:15 |
| 5/11 | 21:54-翌1:25 | 21:44-翌1:35 | 21:39-翌1:45 | 21:44-翌1:50 | 21:44-翌1:50 | 21:54-翌2:00 | 22:04-翌2:10 | 21:59-翌2:05 | 22:14-翌2:25 | 22:24-翌2:45 |
| 5/12 | 21:50-翌1:55 | 21:40-翌2:05 | 21:35-翌2:15 | 21:40-翌2:20 | 21:40-翌2:20 | 21:50-翌2:30 | 22:00-翌2:40 | 21:55-翌2:35 | 22:10-翌2:55 | 22:20-翌3:15 |
| 5/13 | 21:46-翌2:20 | 21:36-翌2:30 | 21:31-翌2:40 | 21:36-翌2:45 | 21:36-翌2:45 | 21:46-翌2:55 | 21:56-翌3:05 | 21:51-翌3:00 | 22:06-翌3:20 | 22:16-翌3:40 |
| 5/14 | 21:42-翌2:40 | 21:32-翌3:00 | 21:27-翌3:10 | 21:32-翌3:15 | 21:32-翌3:15 | 21:42-翌3:25 | 21:52-翌3:35 | 21:47-翌3:30 | 22:02-翌3:50 | 22:12-翌4:10 |
| 5/15 | 21:38-翌2:40 | 21:28-翌3:00 | 21:23-翌3:15 | 21:28-翌3:20 | 21:28-翌3:25 | 21:38-翌3:35 | 21:48-翌3:45 | 21:43-翌3:45 | 21:58-翌4:00 | 22:08-翌4:35 |
| 5/16 | 21:34-翌2:40 | 21:24-翌3:00 | 21:19-翌3:15 | 21:24-翌3:20 | 21:24-翌3:25 | 21:34-翌3:35 | 21:44-翌3:45 | 21:39-翌3:45 | 21:54-翌4:00 | 22:04-翌4:35 |
| 5/17 | 21:30-翌2:40 | 21:20-翌3:00 | 21:15-翌3:15 | 21:20-翌3:20 | 21:20-翌3:25 | 21:30-翌3:35 | 21:40-翌3:45 | 21:35-翌3:45 | 21:50-翌4:00 | 22:00-翌4:35 |
| 5/18 | 21:26-翌2:40 | 21:16-翌3:00 | 21:11-翌3:15 | 21:16-翌3:20 | 21:16-翌3:25 | 21:26-翌3:35 | 21:36-翌3:45 | 21:31-翌3:45 | 21:46-翌4:00 | 21:56-翌4:35 |
| 5/19 | 21:22-翌2:40 | 21:12-翌3:00 | 21:07-翌3:15 | 21:12-翌3:20 | 21:12-翌3:25 | 21:22-翌3:35 | 21:32-翌3:45 | 21:27-翌3:45 | 21:42-翌4:00 | 21:52-翌4:35 |
| 5/20 | 21:18-翌2:40 | 21:08-翌3:00 | 21:03-翌3:15 | 21:08-翌3:20 | 21:08-翌3:25 | 21:18-翌3:35 | 21:28-翌3:45 | 21:23-翌3:45 | 21:38-翌4:00 | 21:48-翌4:35 |
| 5/21 | 21:14-翌2:40 | 21:04-翌3:00 | 20:59-翌3:15 | 21:04-翌3:20 | 21:04-翌3:25 | 21:14-翌3:35 | 21:24-翌3:45 | 21:19-翌3:45 | 21:34-翌4:00 | 21:44-翌4:35 |
| 5/22 | 21:10-翌2:40 | 21:00-翌3:00 | 20:55-翌3:15 | 21:00-翌3:20 | 21:00-翌3:25 | 21:10-翌3:35 | 21:20-翌3:45 | 21:15-翌3:45 | 21:30-翌4:00 | 21:40-翌4:35 |
| 5/23 | 21:06-翌2:40 | 20:56-翌3:00 | 20:51-翌3:15 | 20:56-翌3:20 | 20:56-翌3:25 | 21:06-翌3:35 | 21:16-翌3:45 | 21:11-翌3:45 | 21:26-翌4:00 | 21:36-翌4:35 |
| 5/24 | 21:02-翌2:40 | 20:52-翌3:00 | 20:47-翌3:15 | 20:52-翌3:20 | 20:52-翌3:25 | 21:02-翌3:35 | 21:12-翌3:45 | 21:07-翌3:45 | 21:22-翌4:00 | 21:32-翌4:35 |
| 5/25 | 20:58-翌2:40 | 20:48-翌3:00 | 20:43-翌3:15 | 20:48-翌3:20 | 20:48-翌3:25 | 20:58-翌3:35 | 21:08-翌3:45 | 21:03-翌3:45 | 21:18-翌4:00 | 21:28-翌4:35 |
※各エリアの時刻は以下の代表都市を基準に算出しています。
北海道(札幌市)・東北(仙台市)・関東(東京都)・北陸(金沢市)・中部(名古屋市)・関西(大阪市)・中国(広島市)・四国(高松市)・九州(福岡市)・沖縄(那覇市)
※実際の撮影可能時間は撮影地の緯度・標高・地形条件により前後します。
5月の天の川の撮影に影響する月の出入り時刻の確認
▼天の川撮影を邪魔する『月齢』と『照度』の推移表で確認できます。

▼スマホのアプリを使用して更に正確に計測する事ができます。

2026年5月の天の川撮影 FAQ
- 5月は、何時ごろから天の川が見え始めますか?
-
21時〜22時頃には東の空に姿を現します。
3月や4月に比べて、天の川が昇ってくる時間がさらに早まります。
22時頃には東の地平線からしっかりとした銀河が見え始めるため、深夜遅くまで待たなくても撮影を開始できるのが5月の大きなメリットです。 - 4月と何が違いますか?
-
4月は細い銀河ですが、5月は濃い銀河。
天の川の中心部が視認しやすくなります。 - 5月の天の川撮影で、最もおすすめの時間帯は?
-
日付が変わった直後の「深夜0時〜2時頃」が絶好のタイミングです。
この時間帯になると、天の川が南東の空に適度な高さでかかります。
横構図で風景と絡めやすく、天の川の最も濃い「射手座付近」が鮮明に見えるため、1年の中でも特に美しい姿を捉えやすい時間帯です。 - 5月ならではの撮影の注意点はありますか?
-
梅雨入り前の「五月晴れ」を逃さないことと、湿気対策です。
5月下旬になると地域によっては梅雨の気配が近づき、雲が増え始めます。
また、春に比べて湿度が高くなる日が増えるため、レンズの曇りが発生しやすくなります。
レンズヒーターなどの結露対策は、冬場以上に重要になってきます。 - 5月の風景と天の川を組み合わせるなら、何がおすすめですか?
-
「水田の映り込み(リフレクション)」がこの時期の目玉です。
5月は多くの地域で田植えの時期重なります。
風のない穏やかな夜には、水が張られた田んぼが鏡のようになり、空の天の川が水面に映り込む「逆さ天の川」を狙うことができます。
これは初夏ならではの幻想的な構図です。 - 5月に見られる流星群はありますか?
-
5月6日頃に「みずがめ座η(エータ)流星群」が極大を迎えます。
ゴールデンウィークの終盤にチャンスがあります。
この流星群は天の川の近くに放射点があるため、天の川から流れ星が飛び出していくようなドラマチックな写真を撮れる可能性があります。
新月期と重なれば最高の条件となります。 - もう防寒対策は不要ですか?
-
夜間の長時間撮影では、まだ「薄手のダウン」程度は必要です。
日中は汗ばむ陽気でも、夜の撮影地は急激に冷え込みます。
特に標高の高い場所や海岸沿いでは、体感温度が想像以上に下がります。
薄手の防寒着をレイヤリング(重ね着)して、体温調節ができるようにしておきましょう。
2026年5月の主な天体イベント
5月上旬:みずがめ座η流星群(未明が好条件)
5月中旬:月と夏の星座の接近
5月下旬:未明の土星・火星が見頃
新月前後:5月中旬(撮影最適期)
※詳細な月齢は月別評価表を参照
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2026年5月の天の川まとめ
2026年5月は、天の川撮影がいよいよ本格シーズンへと突入する重要な月です。
夜半前から安定して撮影可能になり、構図の自由度が増し、風景との組み合わせ撮影にも適した条件が揃います。
一方で、黄砂や湿度、低空の光害といった要素が作品クオリティを左右するため、事前の空の読みが重要になります。
月齢と天気、撮影地の標高を意識すれば、春とは一段違う濃い天の川を狙えるでしょう。
5月は「量より質」を意識して挑みたい月です。



