2026年8月は、1年の中で最も濃い「夏の天の川(夏銀河)」のコア部分を、宵の口の絶好の時間帯に観測・撮影できる年間最大のピーク期です。
7月に続き、夜空高くに垂直に立ち上がる見事な天の川の姿を捉えることができます。
特に2026年8月の中旬は、夏の天体観測のハイライトである「ペルセウス座流星群」の活動が極大を迎える時期と、月明かりが完全に消える「新月期」が見事に重なる、数年に一度の最高の条件となっています。
本記事では、2026年8月の天の川撮影におけるベストな日程や夜間の暗い時間(撮影可能暗時間)を日本国内の主要エリア別に徹底解説します。
月の出入り時刻や天候の傾向も考慮しながら、この夏最大のチャンスを確実にモノにするための撮影計画を立てていきましょう。
前月の天の川カレンダー

2026年8月の天の川撮影
8月の天の川撮影は、7月に比べて「天の川が南東から南の空へ回る時間が早まる」という大きなメリットがあります。
20時〜22時頃という非常に早い時間帯から、最も濃い銀河中心部(射手座付近)が絶好の高度に達するため、深夜に夜更かしをすることなく撮影が可能です。
また、夜が更けるにつれて天の川は南西の空へと傾き、垂直に立ち上がるダイナミックな構図へと変化します。
2026年は8月13日頃に新月を迎えるため、お盆休みの連休期間とベストタイミングが重なり、遠征計画が立てやすいのも嬉しいポイントです。
ただし、日本の夏特有のゲリラ豪雨や夕立、太平洋高気圧の張り出しによる水蒸気の多さ(ヌケの悪さ)には注意し、霧や結露の対策を万全にして挑みましょう。
8月の天の川撮影地

上記写真は8月に撮影したものです。
撮影地は以下の場所になります。


上記写真は8月に撮影したものです。
撮影地は以下の場所になります。

天の川の撮影設定(初心者用基準)
※あくまでも基準ですので、環境や機材によって変更してください。
(私の場合は8〜10秒で撮影しています。)

2026年8月の天の川撮影:判断用★評価表
| 日付 | 総合評価 | 月齢影響 | 撮影推奨度 | 判断目安 |
| 8/01 | ★★☆☆☆ | 月齢大 | △ | 深夜まで月光の影響あり |
| 8/02 | ★★☆☆☆ | 月齢大 | △ | 夜半過ぎまで月明かり |
| 8/03 | ★★☆☆☆ | 下弦前 | △ | 夜半過ぎまで月明かりあり |
| 8/04 | ★★★☆☆ | 下弦前 | ◯ | 未明に数時間の暗時間あり |
| 8/05 | ★★★☆☆ | 下弦の月 | ◯ | 深夜以降の撮影推奨 |
| 8/06 | ★★★☆☆ | 下弦過ぎ | ◯ | 暗時間確保しやすくなる |
| 8/07 | ★★★☆☆ | 下弦過ぎ | ◯ | 暗時間確保しやすくなる |
| 8/08 | ★★★★☆ | 影響少 | ◯ | 未明の条件良好 |
| 8/09 | ★★★★☆ | 影響少 | ◯ | 撮影適期・暗時間狙い |
| 8/10 | ★★★★★ | 影響なし | ◎ | 撮影最適期・流星群間近 |
| 8/11 | ★★★★★ | 影響なし | ◎ | 撮影最適期・流星群前夜 |
| 8/12 | ★★★★★ | 流星群極大 | ◎ | ペルセウス座流星群極大夜(最良) |
| 8/13 | ★★★★★ | 新月 | ◎ | 2026年8月新月当日 |
| 8/14 | ★★★★★ | 新月直後 | ◎ | 撮影ベスト・好条件継続 |
| 8/15 | ★★★★★ | ほぼ無し | ◎ | 終晩好条件・安定期 |
| 8/16 | ★★★★☆ | ほぼ無し | ◎ | 安定した暗時間確保 |
| 8/17 | ★★★★☆ | わずかに影響 | ◯ | 早い時間の月没後狙い |
| 8/18 | ★★★★☆ | わずかに影響 | ◯ | 月没待ちの撮影 |
| 8/19 | ★★★★☆ | 伝統的七夕 | ◯ | 月没後の撮影推奨(好条件) |
| 8/20 | ★★★☆☆ | 月齢増 | ◯ | 月没が遅くなり暗時間減 |
| 8/21 | ★★★☆☆ | 月齢増 | △ | 前半の月明かり影響あり |
| 8/22 | ★★☆☆☆ | 月齢増 | △ | 暗時間の大幅な減少 |
| 8/23 | ★★☆☆☆ | 月明かり強 | △ | 撮影チャンスが限定的 |
| 8/24 | ★★☆☆☆ | 深夜まで月光 | △ | 深夜まで月光支配的 |
| 8/25 | ★☆☆☆☆ | 条件厳しい | × | 月明かり非常に強い |
| 8/26 | ★☆☆☆☆ | 満月直前 | × | 一晩中明るく条件悪 |
| 8/27 | ★☆☆☆☆ | 満月直前 | × | 一晩中明るく条件悪 |
| 8/28 | ★☆☆☆☆ | 満月 | × | 月明かり最大・撮影不可 |
2026年8月の天の川撮影:可能時間(エリア別)
下記表に記載している終了時間は、天の川の最も濃い中心部(いて座・さそり座付近のコア)が南西〜西の地平線に沈む時間を基準にしています。
そのため、北の地域(北海道など)ほど終了時間が早く設定されています。
① コアが沈んだ後も淡い天の川は一晩中残ります
深夜を過ぎて一番濃い中心部が画面から消えた後も、天頂から北の空(はくちょう座〜カシオペヤ座付近)へと流れる淡い天の川は、未明(翌3:30頃の天文薄明開始)までずっと夜空に残っています。
② 流星群狙いなら「コア没後」からが本当の本番!
特に8月12日〜14日前後は、新月期と「ペルセウス座流星群」の極大期が完全に重なる2026年最大のハイライトです。
銀河中心部が沈んだ後の深夜から未明にかけては、流星の放射点(ペルセウス座)が最も高く昇るため、大流星を捉えるチャンスはむしろここから跳ね上がります。
ターゲットを「濃いコア」に絞るなら表の時間通りでOKですが、流星群や星空全体を狙う場合は、ぜひ天文薄明が始まる朝方までオールナイトでカメラを回し続けてみてください!
※銀河中心 高度20°以上を実用基準としています
※天文薄明終了後〜天文薄明開始前を撮影可能時間としています。
| 日付 | 北海道 | 東北 | 関東 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国地方 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8/06 | 20:10-22:09 | 19:55-22:26 | 19:50-22:38 | 19:55-22:42 | 19:55-22:42 | 20:00-22:58 | 20:05-23:11 | 20:05-23:05 | 20:15-23:22 | 19:45-23:51 |
| 8/07 | 20:10-22:50 | 19:55-23:10 | 19:50-23:24 | 19:55-23:27 | 19:55-23:27 | 20:00-23:44 | 20:05-23:58 | 20:05-23:51 | 20:15-0:09 | 19:45-0:41 |
| 8/08 | 20:10-23:43 | 19:55-0:06 | 19:50-0:20 | 19:55-0:23 | 19:55-0:23 | 20:00-0:41 | 20:05-0:55 | 20:05-0:48 | 20:15-1:06 | 19:45-1:35 |
| 8/09 | 20:10-0:50 | 19:55-1:10 | 19:50-1:15 | 19:55-1:15 | 19:55-1:15 | 20:00-1:25 | 20:05-1:35 | 20:05-1:30 | 20:15-1:40 | 19:45-1:40 |
| 8/10 | 20:10-0:50 | 19:55-1:05 | 19:50-1:10 | 19:55-1:15 | 19:55-1:15 | 20:00-1:20 | 20:05-1:30 | 20:05-1:25 | 20:15-1:40 | 19:45-1:40 |
| 8/11 | 20:10-0:45 | 19:55-1:00 | 19:50-1:05 | 19:55-1:10 | 19:55-1:10 | 20:00-1:15 | 20:05-1:25 | 20:05-1:20 | 20:15-1:35 | 19:45-1:35 |
| 8/12 | 20:10-0:45 | 19:55-0:55 | 19:45-1:00 | 19:55-1:05 | 19:55-1:05 | 20:00-1:10 | 20:05-1:20 | 20:05-1:15 | 20:10-1:30 | 19:45-1:30 |
| 8/13 | 20:10-0:40 | 19:55-0:50 | 19:40-1:00 | 19:55-1:05 | 19:55-1:05 | 20:00-1:10 | 20:05-1:20 | 20:05-1:15 | 20:10-1:30 | 19:45-1:30 |
| 8/14 | 20:10-0:40 | 19:55-0:50 | 19:40-0:55 | 19:55-1:00 | 19:55-1:00 | 20:00-1:05 | 20:05-1:15 | 20:05-1:10 | 20:10-1:25 | 19:45-1:25 |
| 8/15 | 20:10-0:35 | 19:55-0:45 | 19:48-0:55 | 19:55-0:55 | 19:55-0:55 | 20:00-1:00 | 20:05-1:10 | 20:05-1:05 | 20:10-1:20 | 20:39-1:20 |
| 8/16 | 20:00-0:30 | 20:07-0:40 | 20:14-0:50 | 20:20-0:55 | 20:20-0:55 | 20:32-0:55 | 20:45-1:05 | 20:38-1:00 | 20:54-1:15 | 21:11-1:15 |
| 8/17 | 20:22-0:30 | 20:42-0:40 | 20:41-0:45 | 20:46-0:50 | 20:46-0:50 | 21:00-0:55 | 21:12-1:05 | 21:06-1:00 | 21:22-1:10 | 21:43-1:10 |
| 8/18 | 20:45-0:25 | 20:59-0:35 | 21:10-0:40 | 21:14-0:45 | 21:14-0:45 | 21:29-0:50 | 21:42-1:00 | 21:36-0:55 | 21:52-1:05 | 22:17-1:05 |
| 8/19 | 21:12-0:20 | 21:30-0:30 | 21:42-0:40 | 21:46-0:45 | 21:46-0:45 | 22:02-0:45 | 22:15-0:55 | 22:09-0:50 | 22:26-1:00 | 22:55-1:00 |
| 8/20 | 21:45-0:15 | 22:06-0:25 | 22:19-0:35 | 22:22-0:40 | 22:22-0:40 | 22:40-0:40 | 22:53-0:50 | 22:47-0:45 | 23:04-0:55 | 23:36-0:55 |
※各エリアの時刻は以下の代表都市を基準に算出しています。
北海道(札幌市)・東北(仙台市)・関東(東京都)・北陸(金沢市)・中部(名古屋市)・関西(大阪市)・中国(広島市)・四国(高松市)・九州(福岡市)・沖縄(那覇市)
※実際の撮影可能時間は撮影地の緯度・標高・地形条件により前後します。
伝統的七夕の天の川観測・撮影
1年で最も美しい天の川が見られる旧暦の「伝統的七夕」。
2026年の伝統的七夕の日の条件と、撮影・観測のポイントを解説します。
| 項目 | 内容 |
| 日付 | 2026年8月19日(水) |
| 月齢 | 6.7(上弦前の細い月) |
| 総合評価 | ★★★★☆ |
| ベストタイム | 21:30頃(月没後)〜 翌3:30頃(天文薄明開始まで) |
2026年の伝統的七夕は、宵のうちに上弦前の細い月が沈むため、「21時半頃の月没後から未明まで」が一晩中続く最大のチャンスです。
月が沈むと夜空の暗さが一気に増し、天の川の最も濃い部分が鮮明に浮かび上がってくるため、月没のタイミングに合わせたスタンバイをおすすめします。
伝統的七夕の夜の「星の配置」を知る
伝統的七夕の主役である「織姫星(ベガ)」と「彦星(アルタイル)」、そしてその間を流れる天の川の位置関係をチェックしましょう。
| 名称 | 星座 | 位置と特徴 |
| 織姫星(ベガ) | こと座 | 天頂付近(ほぼ真上)の非常に高い位置で、一際明るく青白く輝いています。 |
| 彦星(アルタイル) | わし座 | 南の空の高い位置にあり、ベガから少し南側(下方向)に離れた場所で見つかります。 |
| 天の川 | - | ベガとアルタイルの間を裂くように、天頂から真南の地平線へ向かってダイナミックに垂直に流れています。 |
伝統的七夕撮影を成功させる3つのコツ
「夏の大三角」を天頂付近に捉える
ベガ、アルタイル、そしてデネブ(はくちょう座)を結ぶ「夏の大三角」を探してください。
8月の21時頃にはほぼ真上(天頂)に見えるため、見上げるように広くカメラを向けるか、超広角レンズで地上風景と大胆に絡める構図がおすすめです。
真南の低空が開けた場所を選ぶ
21時〜22時頃、天の川の最も濃い「銀河中心部(射手座付近)」は真南の低い空へと回っています。
7月よりも西寄りに移動しているため、南から南西にかけて遮るものがない、視界が開けたロケーションを選びましょう。
「9月の新月期」も視野に
もし8月19日が雨や曇りでも諦めないでください。
次の新月期(2026年9月上旬〜中旬)も、夜の早い時間帯に天の川が西寄りの空に美しく立ち上がるため、まだまだ絶好の撮影チャンスが続きますよ。
8月の天の川の撮影に影響する月の出入り時刻の確認
▼天の川撮影を邪魔する『月齢』と『照度』の推移表で確認できます。

▼スマホのアプリを使用して更に正確に計測する事ができます。

2026年8月の天の川撮影 FAQ
- 8月は何時ごろから天の川が見え始めますか?
-
19時〜19時半頃の薄明終了と同時に、南東から真南の空にかけて天の川(銀河中心部)がすでに浮かび上がっています。7月よりもさらに早い時間から、濃いコアの部分をはっきりと捉えられるのが特徴です。
- 7月と比べて何が変わりますか?
-
7月は梅雨明け直後で湿度が高く夜空が霞みがちですが、8月は太平洋高気圧が安定すればヌケの良いスッキリとした星空が広がりやすくなります。また、天の川のコアが南中(真南に位置する)する時間が大幅に前倒しになり、20時〜21時台という非常に早い時間帯にベストな高度を迎えます。深夜を過ぎると天の川は西の空へと大きく傾き、垂直に立ち上がるダイナミックな姿へと変化します。
- 8月のベスト撮影時間帯は?
-
20時〜24時(午前0時)頃が最もバランスが良く、銀河中心部が鮮明に見える勝負時間です。8月は深夜を過ぎると最も濃い射手座付近のコアが徐々に地平線へと沈んでいくため、宵の口から日付が変わるまでの前半戦に全力を注ぐのがコツです。
- 8月の撮影で注意すべき点は?
-
夏の夜間特有の激しい「レンズの結露」と、急な夕立(ゲリラ豪雨)です。夜間に冷え込むと一瞬でレンズが曇って写真が真っ白になるため、レンズヒーターなどの対策が必須になります。また、日中晴れていても山沿いでは夜間に急な雷雲が発生しやすいため、大気の状態や雲の動きをこまめにチェックしましょう。
- 8月の地域差はありますか?
-
北海道でも日没が早まり、夜の長さ(撮影可能暗時間)が十分に確保できるようになります。全国的に薄明終了から薄明開始まで一晩中撮影を楽しめる安定期ですが、特に沖縄などの南西諸島では、非常に濃い天の川のコアを抜群の高い高度で捉えることができます。
- 8月の風景と合わせるなら?
-
ひまわり畑のシルエット、ダイナミックな夏山、沿岸部の岩礁など、真夏を象徴するロケーションがおすすめです。特に2026年8月中旬はペルセウス座流星群の極大が新月期と重なるため、遮るものがなく空を広く見渡せる場所を選ぶと、天の川の中に飛び込む大流星を一緒に収めやすくなります。
- 8月は初心者にも向いていますか?
-
はい、年間で最も初心者に向いている月の一つです。夜更かしをして深夜や未明まで待つ必要がなく、夕食後の早い時間帯から目の前に圧倒的に濃い天の川が広がっているため、ピント合わせや構図決定が非常にスムーズに行えます。2026年は月明かりのないお盆休み期間に流星群も重なるため、星空撮影デビューにこれ以上ない最高のタイミングです。
2026年8月の主な天体イベント
8月上旬〜中旬:ペルセウス座流星群が極大(8月12日〜13日未明・条件最良)
8月中旬:伝統的七夕(8月19日・月没後の天の川見頃)
8月下旬:満月(8月28日)および土星が一晩中見頃
新月前後:8月中旬(撮影最適期)
※詳細な月齢や撮影条件は評価表を参照
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2026年8月の天の川まとめ
2026年8月の天の川撮影は、何と言っても「新月期」と「ペルセウス座流星群の極大」が完璧に重なる8月中旬(お盆休み期間)が最大のハイライトです。
これほど素晴らしい好条件が揃う年は極めて珍しく、流星が飛び交う夏銀河という一生モノの星景写真を残す絶好のチャンスとなります。
7月よりも早い時間から天の川の最も濃いコア部分が南の空に美しく立ち上がるため、初心者の方にとっても構図が組みやすく、非常に撮影しやすい季節です。
夏の天敵であるレンズの結露対策や、急な夕立・台風の情報を常にアップデートしつつ、万全の体制で遠征に臨みましょう。
本記事の月齢カレンダーとエリア別の撮影可能時間を参考に計画を落とし込み、2026年の夏を彩る最高の夜空をカメラに収めてみてください。



