2022年11月皆既月食の始まりと最大!時間と方角は?観測撮影計画!月食のインターバル撮影
- 2022年の月食とは?
- 11月の月食はいつ見る事ができる?
- 月食は何時に見える?
- 月食が観測できる方角は?
2022年11月には昨年に続き全国で月蝕を観測する事ができます。
晴れていれば東の地平線近くで月食を見る事ができます。
国内の広範囲で月の欠け始めから最後まで皆既月食を楽しむ事ができます。
最大蝕の時間には月も全体が確認できる為、観測・撮影も可能です。
観測地によっては丘や建造物に遮断され見えない事もありますので開けた場所がお勧めです。
2021年11月の月食
2022年に見る事ができる月食は昨年と同様に11月になります。
2022年は月の出からある程度経った時間から部分食が始まる為、国内の広範囲で観測する事ができます。
ただ、沖縄などは食の始まりの時間は角度が6.3°とかなり地平線に近い為地平線や水平線が見える観測値が望ましい。
食の始まりから見たい場合は、他所も同様にできる限り地平線や水平線がよく見える場所の方が観測・撮影に適しています。
11月の月食の観測
11月の月食は11月8日に観測する事ができます。
日本列島で言えば北の方がより高い角度で観測する事ができます。
2022年11月8日の満月は「Beaver Moon」
月が出てくる時間と角度を確認して観測を始めます。
月の出の方角は細かい方位を知る必要は無く東の地平線が良く見える場所の方が観測に適しています。
18:45には大きく欠けた状態を確認する事ができます。その後19:59に最大食を迎えます。
天気が良ければ肉眼でも観測できますが、大きく見たい場合はオペラグラスや望遠鏡がお勧めです。
11月8日の月の出は何時?
地平線や水平線が見えていない限り月が見えるのは月の出の時間より遅くなります。
方角はスマホのコンパスなどを利用してください。
地域によって月の出の時間は異なりますが、食の始まりから食の最大・食の終わり迄全国で観測する事ができます。
ただ、部分色の始まりに関しては地域によっては地平線にかなり近い為、見る事ができない可能性もあります。
※画像は東京都で見える角度を表示しています。
地域 | 月の出 | 部分食始 | 皆既食始 | 食の最大 | 皆既食終 | 部分食終 |
札幌 | 16:10 | 20.2° | 32.3° | 39.9° | 47.1° | 57.1° |
仙台 | 16:22 | 19.5° | 32.5° | 40.7° | 48.7° | 60.1° |
東京 | 16:32 | 18.3° | 31.7° | 40.2° | 48.6° | 61.0° |
京都 | 16:49 | 15.0° | 28.4° | 37.1° | 45.6° | 58.5° |
福岡 | 17:14 | 10.4° | 23.9° | 32.7° | 41.5° | 54.9° |
那覇 | 17:37 | 6.3° | 20.7° | 30.1° | 39.5° | 54.3° |
※画像及びデータは国立天文台の情報を元に作成しております。
11月8日の月食の撮影
月と一緒に風景を撮影する場合は、19:59の時の月の位置を確認する必要があります。
食の最大を中心として風景や被写体と合わせて調整してください。
できれば地平線も確認できる開けた場所がお勧めです。
下記の画像は最大食の時間による月の位置になります。なんとなく月の角度をイメージできると思います。
※同様に東京都の角度になります。
月の出直後からの撮影
食の始まりから撮影したい場合は、月の出の方角を含めて構図を探します。
最大食は19:59で全国で同じ時間になります。
最大食はある程度高い位置ではありますが、地平線が見える程度開けている方が良いでしょう。
月の欠け始めからインターバルで撮影するのも良いでしょう。
月食の撮影方法
最大食の時は普段の満月の明るさからかなり暗くなります。
インターバルで撮影するにはその時の月が撮れる事を想定して撮影するか?または途中でシャッタースピードを変えるなどの対策が必要です。
ある程度は現像で何とかなりますので、少なくとも真っ黒になる事だけは避けて設定します。
地球照を撮影する感覚で撮影すると良いかもしれませんが、月が完全に見えている時には白飛びしてしまう可能性もあります。
ある程度絞って満月が白飛びしない程度で暗めに撮影すれば最大食の時も現像で調整できそうです。
月食のインターバル撮影
月食をインターバル撮影する為には、設定と構図が重要になります。
使用レンズと撮影時間をうまく計算して構図に入るようにセッティングします。
約4時間の月の動きを構図に入れるのにちょうど良いレンズを選択もしくはズームにすれば良いかテスト撮影してみるのも良いです。
2022年11月8日の月食まとめ
昨年は地域によっては最大色も見えづらい角度だったかもしれません。
2022年は昨年よりも遅い時間帯になりますので、比較的観測しやすい角度になります。
撮影に関しては事前に月食の日まで月をテスト撮影してみてください。