6月の夜空は梅雨前線の影響を受けやすく、観察や撮影のタイミングが限られます。
しかし、月齢の条件が揃えば、銀河中心が南の空に高く上がる絶好のシーズンでもあります。
特に新月前後は空が暗く、都市部や郊外でも天の川がはっきりと見えるチャンスがあります。
北海道から沖縄まで、各地域ごとの暗時間や高度差を意識することで、効率よく撮影計画を立てられます。
この記事では6月7日〜21日の新月期を中心に、撮影可能な暗時間や評価表、地域差も含めて詳しく解説します。
前月・次月の天の川カレンダー


2026年6月の天の川撮影
6月は日の入りが遅く、南西エリアや沖縄では夜が長く撮影条件に恵まれる一方、
北日本では夜明けが早いため、撮影可能時間が短くなります。
新月前後(6/14前後)は月明かりの影響が最小となり、銀河中心が南の空に高く昇るため、広角レンズでの撮影や星景撮影に最適です。
撮影時には空の透明度や天候も重要で、雨雲や湿度が高い日は避けましょう。
都市部では光害を避けるため、少し郊外に移動するのが望ましいです。

上記写真は6月に撮影したものです。
機材がフルサイズではなかったので、若干粗い画像です。
天の川の撮影設定(初心者用基準)
※あくまでも基準ですので、環境や機材によって変更してください。
(私の場合は8〜10秒で撮影しています。)

2026年6月の天の川撮影:判断用★評価表
| 日付 | 総合評価 | 月齢影響 | 撮影推奨度 | 判断目安 |
| 5/31 | ★☆☆☆☆ | 満月直前 | × | 月明かり非常に強い |
| 6/01 | ★☆☆☆☆ | 満月 | × | 月明かり最大・撮影不可 |
| 6/02 | ★☆☆☆☆ | 満月直後 | × | 一晩中明るく条件悪 |
| 6/03 | ★★☆☆☆ | 月齢大 | △ | 月出遅れるが影響大 |
| 6/04 | ★★☆☆☆ | 月齢大 | △ | 深夜まで月光の影響あり |
| 6/05 | ★★☆☆☆ | 月齢大 | △ | 夜半過ぎまで月明かり |
| 6/06 | ★★★☆☆ | 下弦前 | ◯ | 未明に短時間の暗時間 |
| 6/07 | ★★★☆☆ | 下弦付近 | ◯ | 深夜以降の撮影推奨 |
| 6/08 | ★★★☆☆ | 下弦過ぎ | ◯ | 暗時間確保しやすくなる |
| 6/09 | ★★★★☆ | 影響少 | ◯ | 未明の条件良好 |
| 6/10 | ★★★★☆ | 影響少 | ◯ | 撮影適期・暗時間狙い |
| 6/11 | ★★★★☆ | やや影響あり | ◯ | 月没後の暗時間を活用 |
| 6/12 | ★★★★☆ | ほぼ無し | ◯ | 撮影コンディション良好 |
| 6/13 | ★★★★★ | 影響なし | ◎ | 撮影最適期・新月前夜 |
| 6/14 | ★★★★★ | 新月 | ◎ | 2026年6月新月当日 |
| 6/15 | ★★★★★ | 新月直後 | ◎ | 撮影ベスト・好条件継続 |
| 6/16 | ★★★★☆ | ほぼ影響なし | ◎ | 終晩好条件 |
| 6/17 | ★★★★☆ | ほぼ影響なし | ◎ | 安定した暗時間確保 |
| 6/18 | ★★★★☆ | わずかに影響 | ◯ | 早い時間の月没後狙い |
| 6/19 | ★★★☆☆ | わずかに影響 | ◯ | 月没待ちの撮影 |
| 6/20 | ★★★☆☆ | 後半月入り | ◯ | 月没が遅くなり暗時間減 |
| 6/21 | ★★★☆☆ | 夏至・月齢増 | △ | 1年で最も夜が短い |
| 6/22 | ★★☆☆☆ | 月明かり影響 | △ | 前半の月明かり強 |
| 6/23 | ★★☆☆☆ | 月明かり強 | △ | 撮影チャンスが限定的 |
| 6/24 | ★★☆☆☆ | 月明かり強 | △ | 暗時間大幅に減少 |
| 6/25 | ★☆☆☆☆ | 条件厳しい | × | 月明かり支配的 |
| 6/26 | ★☆☆☆☆ | 条件厳しい | × | 撮影には不向きな期間 |
2026年6月の天の川撮影:可能時間(エリア別)
6月(夏至月)は1年で最も夜が短いため、新月期の終了時間は「空が明るくなり始める時間(天文薄明開始)」を基準にしています。
① コアが沈む前に「夜明け」がやってきます
6月中旬、天の川の最も濃い中心部(コア)が西の地平線に沈むのは4:30頃ですが、その遥か前に夜明け(北海道は2:00頃、関東は2:40頃)を迎えてしまいます。
そのため、新月期の終了時間は天の川の動きに関係なく、各地域の「夜明けの限界時刻」で一律に区切っています。
② 6月中旬は「薄明終了から開始まで」一晩中ぶっ通しで撮れるボーナスタイム!
夜が極端に短いという制限がある反面、6月は天文薄明が終わる21時台には、すでに天の川のコアが南東の空の絶好の高さまで昇ってきています。
つまり、新月期の可視時間は、暗闇の始まりから終わりまで、片時も途切れることなく大天の川の中心部を一晩中撮影し続けられる、年間屈指の贅沢な期間です。
夏至を挟むこの時期は、北の地域(北海道など)ほど夜が短く、南の地域(沖縄など)ほど夜が長くなります。
地域ごとの「夜明けの壁」を意識しながら、一晩中夜空に横たわるダイナミックな夏銀河の撮影を楽しんでみてください!
※銀河中心 高度20°以上を実用基準としています
※天文薄明終了後〜天文薄明開始前を撮影可能時間としています。
| 日付 | 北海道 | 東北 | 関東 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6/07 | 21:40-23:10 | 21:20-23:30 | 21:10-23:39 | 21:15-23:40 | 21:15-23:40 | 21:15-23:55 | 21:20-0:00 | 21:20-0:00 | 21:30-0:10 | 21:10-0:40 |
| 6/08 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/09 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/10 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/11 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/12 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/13 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/14 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/15 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/16 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:10-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:40 | 21:15-2:50 | 21:20-2:55 | 21:20-2:55 | 21:30-3:05 | 21:10-3:40 |
| 6/17 | 21:40-2:00 | 21:20-2:25 | 21:17-2:40 | 21:20-2:40 | 21:20-2:40 | 21:30-2:50 | 21:35-2:55 | 21:35-2:55 | 21:45-3:05 | 21:50-3:40 |
| 6/18 | 22:15-2:00 | 22:05-2:25 | 21:57-2:40 | 22:00-2:40 | 22:00-2:40 | 22:12-2:50 | 22:20-2:55 | 22:18-2:55 | 22:27-3:05 | 22:37-3:40 |
| 6/19 | 22:45-2:00 | 22:38-2:25 | 22:29-2:40 | 22:32-2:40 | 22:32-2:40 | 22:44-2:50 | 22:52-2:55 | 22:50-2:55 | 22:59-3:05 | 23:10-3:40 |
| 6/20 | 23:15-2:00 | 23:08-2:25 | 22:57-2:40 | 23:00-2:40 | 23:00-2:40 | 23:12-2:50 | 23:20-2:55 | 23:18-2:55 | 23:27-3:05 | 23:40-3:40 |
| 6/21 | 23:45-2:00 | 23:35-2:25 | 23:23-2:40 | 23:26-2:40 | 23:26-2:40 | 23:38-2:50 | 23:48-2:55 | 23:45-2:55 | 23:53-3:05 | 0:03-3:40 |
※各エリアの時刻は以下の代表都市を基準に算出しています。
北海道(札幌市)・東北(仙台市)・関東(東京都)・北陸(金沢市)・中部(名古屋市)・関西(大阪市)・中国(広島市)・四国(高松市)・九州(福岡市)・沖縄(那覇市)
※実際の撮影可能時間は撮影地の緯度・標高・地形条件により前後します。
6月の天の川の撮影に影響する月の出入り時刻の確認
▼天の川撮影を邪魔する『月齢』と『照度』の推移表で確認できます。

▼スマホのアプリを使用して更に正確に計測する事ができます。

2026年6月の天の川撮影 FAQ
- 6月は、何時ごろから天の川が見え始めますか?
-
6月は日の入りが遅く、北日本では20時半前後、関東以南では19時半前後から天の川が南東の空に姿を現します。
北日本は夜明けが早いため暗時間は短めですが、南西エリアや沖縄では日没後から天文薄明まで長く撮影可能です。
新月前後は空が最も暗く、銀河中心を含む天の川全体を捉えやすいのが特徴です。 - 5月と何が違いますか?
-
6月は梅雨入り直前のため、曇天や湿度の影響を受けやすくなります。
また天の川の南中時刻はやや早く、夜半前から銀河中心が高く昇るため、北日本でも撮影可能時間帯が短いながらも効率よく撮影できます。
水田のリフレクションは5月に比べ減りますが、湿度が低く晴れた夜は透明度が高く、星空全体のコントラストが際立ちます。 - 6月の天の川撮影で最もおすすめの時間帯は?
-
新月前後(6/12〜6/16)は日没後から天文薄明までがベスト。
特に0時前後から南の空に銀河中心が高く昇る時間帯は、横構図で天の川を大きく画面に収めやすく、風景と組み合わせた撮影に最適です。北日本は暗時間が短めのため、撮影開始タイミングを早めにすると効率的です。 - 6月ならではの撮影の注意点はありますか?
-
梅雨前線の影響で曇天や湿度が高い日が増えるため、天候のチェックが必須です。
北日本では夜明けが早いため、暗時間が短い夜は長時間露光のチャンスが限られます。
結露や湿気によるレンズ曇りにも注意しましょう。都市部では光害が加わり、天の川の濃淡が薄くなります。 - 6月の風景と天の川を組み合わせるなら、何がおすすめですか?
-
北日本では山間部の渓谷や湖面、南西エリアでは海岸線や港の水面など、暗く落ち着いた環境での反射が狙い目です。
特に沖縄や九州南部では、平坦地でも広角で星景を収めやすく、空気が澄んだ夜は天の川の色彩が鮮明に映えます。 - 6月に見られる流星群はありますか?
-
6月は主要流星群の活動は少なめですが、6月初旬に「みずがめ座γ流星群」が観察可能です。
出現数は少なめですが、南東の空で天の川と一緒に流星を捉えられるチャンスがあります。 - 防寒対策はどうですか?
-
6月でも北日本や標高の高い場所では夜間の気温が下がるため、薄手の上着や長袖は必要です。
南西エリアや沖縄は夜でも比較的暖かいですが、海風がある場所では冷えを感じる場合があります。
2026年6月の主な天体イベント
6月上旬:みずがめ座γ流星群(未明が好条件)
6月中旬:月と夏の星座の接近(射手座〜さそり座)
6月下旬:未明の土星・火星が見頃
新月前後:6月中旬(撮影最適期)
※詳細な月齢や撮影推奨日は月別評価表を参照してください。
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2026年6月の天の川まとめ
6月は梅雨前で天候が変わりやすく、撮影可能日が限られるシーズン。
新月前後は南の空に銀河中心が高く上がり、撮影好条件となります。
北海道や東北は短時間でも、南西エリアや沖縄では長時間の撮影が可能です。
光害の少ない郊外や海岸沿いを選び、透明度の高い夜を狙うと、満足度の高い天の川撮影が実現します。
新月期を中心に、事前の天候確認と撮影計画を立てて挑戦しましょう。


