天の川の撮影方法:天の川銀河を見たい撮りたい!いつどこで?星空・天の川の観測撮影
天の川銀河を見るには?
天の川銀河はどこで見られる?
天の川銀河を撮影する為には?
満天の星を見る機会があると天の川も撮影したくなります。
春から夏にかけて天の川の撮影が楽しくなる時期です。
ある程度撮影していれば天の川も撮影する事ができます。
撮影方法が分かれば星空を撮る興味も膨らんできます。
まずは満天の星が臨める場所に赴くのも良いと思います。
肉眼で天の川銀河を見る事ができる場所は限られています。
カメラなら肉眼では捉えられない星の集まりを写す事が可能です。
星景写真や星野写真の撮影に挑戦してみてください。
一度天の川が撮影できると病みつきになってしまうかもしれません。
この記事は天の川の撮影方法と撮影地を紹介しています。
・天の川を撮影するには?
・天の川を撮影する時期や時間・方角は?
・天の川の撮影地探しは?
・天の川撮影のカメラ設定は?
・天の川の撮影地の一例
天の川の撮影方法
星空や天の川は一度は撮ってみたい題材です。
ぜひ天の川の撮影に超戦してください。
はじめに
天の川の観測・撮影地紹介
天体の撮影は天の川・流星群・月など被写体によってカメラの設定やコツが異なります。
各撮影方法の記事リンクがあります。
天の川の撮影準備
天の川を撮影するには適したカメラが必要です。
近年カメラの機能が良くなり、異なる内容がある場合もあります。
- 一眼レフ(付属の標準レンズで可)
- ミラーレスカメラ
- コンパクトデジタルカメラ
備考:
マニュアル操作が可能なカメラ。
上位機種・最新カメラはコンデジでも可能。
一眼レフでも古いカメラは対応できない。
- 標準レンズ
- 広角レンズ
- 魚眼レンズ
備考:
魚眼レンズ・広角レンズはダイナミックな天の川が撮影できます。
レンズは明るいに越した事はありませんがf3.5でも撮影可能です。
- 三脚
- レリーズ・リモコン
備考:
シャッターに直接触れるとブレやすい。
リモコンやレリーズを使用するのが基本。
「タイマー撮影」等セルフタイマーでもOK。
レリーズやリモコンが無い場合でも撮影可。
天の川の撮影地の選定
星は見えても天の川は見えない場所が殆どです。
関東の場合は、神奈川県・千葉県・茨城県・静岡県(伊豆)などは海岸線でも撮影可能。
埼玉県・群馬県・栃木県・山梨県などは山間部。
できるだけ高所で光害が少ない所が望ましい。
光害さえ少なければ国内全域で天の川の観測ができます。
天体観測マップ-光害マップでは、国内の光害の様子が紹介されています。
上記サイトなどを参考に光害の少ない場所を選びます。
天の川の撮影時期
いつも同じ方向にある訳ではありません。
それなりの調査が必要です。
年月日で見やすい日が変わるのは月の影響が関係します。
任意の年月や時間による天の川の方角などを知るには下記をご参照ください。
天の川がその方向にあるから見えるとは限りません。
月が出ていると空が明るくなり天の川自体は目視困難な状態になっています。
月が出ていない時間を選ぶ必要があります。
月による天の川撮影の影響
月が見えている時間帯に天の川を撮影してみました。
天候と雲の様子
天の川を撮影する日を決めたら当日の天気や雲の様子が気になります。
アプリなどを使って雲の様子をご確認ください。
このようなアプリは前日と当日のチェックにご使用ください。
撮影に適したカメラ設定で天の川を撮影をしてみましょう!
天の川の撮影 実践
撮影機材の準備が整い撮影地の選定と撮影日を予定します。
必要なのは天の川を撮影する為のカメラ設定です。
肉眼では天の川が見えていなくてもカメラでは写せる事があります。
うっすらと、なんとなく天の川かも?と目視できたら撮影できる可能性は大。
カメラの設定
目安となるカメラの設定は幅もあります。
- ISO:1600〜6400
- 絞り:f3.5以下
- シャッタースピード:8〜30程度
※使用レンズによって異なる為、上記範囲の設定ができれば撮影できます。
※現在はISO1,000前後でも撮影可。
ISO4500・絞りf3.5・シャッタースピード20秒
ISO1600・絞りf1.8・シャッタースピード8秒
空の明るさによってもカメラの設定が変わります。
ISOやシャッタースピードの調整をしながら何枚か撮影します。
一番良く撮れているデータを探してください。
環境が異なる為、この数値なら撮影できる断言ができません。
撮影地の状態や空の明るさ等、様々な設定で試してみます。
天の川の撮影でのカメラ設定の参考にしてみてください。
ピント合わせ
無限遠に合わせてもレンズによってはピントが合っていません。
無限遠にして撮影しましょう!は間違い。
↓
無限遠も幅広く微妙な為、ピントは合いません。
無限遠の範囲内が正しい。
※レンズによって無限遠で合うピントの位置は異なります。
遠距離の物にピントを合わせる!
↓
遠くの外灯などにピントを合わせる
↓
少しずつピントをズラしながら試し撮り
↓
ピントが合っているところで撮影します。
推奨するピント合わせ!
↓
モニター表示にして明るい星を見つけて最大に拡大します。
↓
ピントを手動で回すと星がボケたり見えなくなったりします。
↓
一番ハッキリと見えたところがピントが合っている状態です。
ピントが合ったら!
↓
ピントのベゼルが動かないようにテープで固定してください。
再確認してください。
ハッキリと見えたところがジャストピント
動かないようにテープで固定
設定ができたら、あとは撮影してみるだけです。
天の川の撮影地としてどのような場所があるのでしょうか?
特定地域が多いですが、次ページでご紹介しています。
合わせてご覧頂き参考にしてみてください。
天の川のインターバル撮影
天の川のインターバル撮影に特化して解説しています。
天の川銀河をインターバル撮影してタイムラプスにしてみましょう!
天の川をスマホで撮影
実際に撮影してみましたが…
天の川をスマホで撮影する事はできなくも無いが…
撮れなくは無いが、綺麗ではありません。
撮影地はピンポイントである必要はありません。
近い場所で撮影できますので訪れてみてください。
一部季節によっては方角的に撮影できない場所もあります。
各月の天の川の方角などを参照して撮影日を設定してください。
天の川の撮影地
これまで天の川の撮影をした撮影地の情報記事も参考にしてください。
その場所で撮影した天の川の写真なども参考になると思います。
※web用に強く圧縮している為、綺麗な画像ではありません。
伊豆半島
伊豆半島は海岸沿い、内陸の山間部共に良い星空を見る事ができます。
伊豆の天の川撮影地記事
富士山エリア
富士山に近いエリアは環境も良く南側に位置する静岡県の一部を除いて富士山と共に天の川を撮影する事ができます。
富士山エリアの天の川撮影地
長野県 志賀高原方面
長野県は全域で天の川の撮影に適している場所が多く、撮影地に迷うほどです。
志賀高原エリアの天の川撮影地
長野県 美ヶ原・霧ヶ峰方面
美ヶ原エリアにも撮影地が多く、各ポイントで異なった風景と共に天の川を撮影する事ができます。
美ヶ原エリアの天の川撮影地
埼玉県秩父
埼玉県は秩父方面での星空観測・撮影がお勧めです。
秩父エリア
神奈川県三浦・城ヶ島
神奈川県の三浦半島エリアや城ヶ島は都内からのアクセスも良く身近に天の川を感じられるエリアです。
千葉県全域
千葉県の海岸沿いや山間部でも天の川を撮影する事ができます。
愛媛県
四国カルストは四国地方でも良い撮影地ですが、その他にも様々な天の川撮影スポットがあります。
愛媛県の天の川撮影地
高知県
高知県も数多く天の川の撮影地があります。
高知県の天の川撮影地
星空や天の川の撮影 応用編
天の川が撮れたら、色々応用してみましょう!
例えば天の川と人を撮影したり、車やバイクと星空を撮影したり…
参照の写真も、建物が明るいため、建物も見えていて天の川も見えています。
手前の被写体が明るければ、天の川と何かを含めて撮影する事ができます。
天の川のタイムラプス
星空や天の川の撮影関連記事
星空や天の川の撮影に役立つ記事を紹介しておきます。
天の川の撮影に役立つ情報を!
天の川の撮影方法まとめ
天の川の撮影ができる場所は全国に沢山あります。
天の川の撮影方法に関係するブログやサイトも沢山あります。
実際に撮影してみると分かりますが、机上の方法を実践しても撮影できるとは限りません。
その場所やその時の気象の環境によっても大きく左右されます。
まずは、準備して調査して天の川の撮影に挑戦してみてください。
カメラとレンズの性能は驚くほど上がっています。
今やスマホでも星空が撮影できます。